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献立表の「カインザウ」って何?明日誰かに話したくなる小学生ママが驚いた、今どき小学生/小学校の常識。

ton子育て情報ライター/姉妹ママ

あちこちで記事を執筆するかたわら、プライベートでは、小学生の娘二人のママとして、家事に育児にPTAに、と奮闘しています。のんびり屋さんながら、多感なお年頃に突入しつつある小四の長女と、おませさんで、興味の対象がほぼ女子大生な小一の次女との暮らしはドタバタと驚きの連続でもあります。

そんな中でも、特に驚いたのが、小学校を始めとする教育現場の変化。娘たちが入学してから、私自身が小学生だった20年以上前とのあまりの違いに驚くことが多々あります。

と、いう訳で、本記事では、明日誰かに話したくなったり、未就学児さんがおられるおうちの参考になるような、今どきの小学校の「ニュー・スタンダード」についてご紹介します。

名前は「名字+さん」呼び

写真:ぱくたそ
写真:ぱくたそ

私たちの時代なら、友達や先生からは「◯◯ちゃん」「◯◯くん」と呼ばれるのが当たり前でしたが、今は名字にさん付けで呼ばれる・呼ぶのが一般的になっています。

「いじめを助長する可能性があるため、あだ名で呼んではいけない」「戸籍上の性別で呼び方を限定してはいけない」といった社会的背景が影響しているようなのですが、学校外でも、仲良く遊んでいる子どもたちがお互いに「◯◯さん」と呼び合っている光景は、昭和生まれ平成育ちの私からすると、いつまでたっても、なんとなく違和感を感じてしまいます。

給食の多国籍化

写真:ぱくたそ
写真:ぱくたそ

入学してすぐの頃、給食の献立表に、いくつかの国旗が添えられたメニューがあることに気がつきました。私が子どもの頃にも、外国料理を取り入れたメニューはありましたが、現代の小学生の給食の外国料理メニューは、昔よりも国際色が豊かで、登場頻度も高いように思います。

例として、公開されている神戸市の献立表を見てみると、こんな見慣れないメニューがありました。

  • タッカンジョン(韓国料理。肉を揚げて甘酸っぱいタレで炒めたもの。)
  • カインザウ(中華料理。肉や豚肉などの肉を細切りにし、野菜と一緒に炒めたもの。)
  • スズカキア(日本料理:魚のスズキを香ばしく焼いたもの。)
  • トッパプ(韓国料理。肉と野菜を唐辛子のソースで炒めたもので、ご飯に乗せて食べる。)

一人一台タブレット支給

何年か前の、微熱はあるけど元気で、授業にオンラインで参加した日の長女。こっちの様子は映らないようにしているため寝癖そのまま。
何年か前の、微熱はあるけど元気で、授業にオンラインで参加した日の長女。こっちの様子は映らないようにしているため寝癖そのまま。

政府が打ち出した「ギガスクール構想」の影響で、コロナ以後、急激に広がりを見せているのが、一人につき一台のタブレットの貸与です。私も、ギガスクール構想のことや、教育現場のICT化については、ニュース等で知ってはいましたが、実際に授業参観などで、子どもたちが全員机の上にタブレットPCを開いて授業を受けている様子を見た時には「ついに時代はここまで来たのか・・・!」と、感慨深くなりました。

休校中にはオンライン授業を受けたり、宿題のプリントがタブレットで送られてきたり、連絡帳は自分で書くのではなくファイルで共有されたりと、子どもたちはかなりの頻度で活用しています。

水泳はラッシュガード着用可

写真:ぱくたそ
写真:ぱくたそ

私たちが子どもだった頃は、夏の子どもは日焼けしている方が元気そう!という風潮(インドア派だった私は、夏休みに日焼けをしていないことが恥ずかしく感じていた程です。)があったように感じていましたが、現代では、熱中症や紫外線対策のため、登下校の日傘や、日焼け止めも、多くの小学校で許可されています。

コロナで長くお休みだった水泳の授業も、再開されてからは、スクール水着の規定が代わり、ラッシュガードを着用してもいいことになっている学校が増えたようです。

支援学級の間口が広い

写真:ぱくたそ
写真:ぱくたそ

わが家の長女が二年生の頃、算数の時計の問題につまづき、支援級での個別指導を提案されたことがありました。その際、先生に話を聞いたり実際に見学にも行かせてもらったのですが、私の想像していた支援級が、実情とはあまりにもかけ離れていて驚きました。

私のイメージでは、知的障害・学習障害・身体障害などで、個別に対応が必要な子が在籍するクラス、という認識だった支援級は、今では「算数の授業だけ」「分数の単元だけ」といった形で、苦手を克服するためのクラスとしても活用されているのだとか。娘から聞いた話によると、運動が苦手な子が鉄棒の授業だけ支援級に行っている、というようなケースもあるそうで、昔に比べると、支援級の支援の幅が広がり、間口も広くなっているように感じました。

親としては、支援級に行くことで差別やいじめの対象となるのでは、と心配していましたが、支援級経験者がたくさんいるため、子どもたちの中でも支援級に行くことが特別なことではないという認識になっているようです。

心身の障害や苦手を個性と捉え、子ども同士でも助け合っている様子を見ると、大人である私たちの凝り固まった考え方を反省するきっかけにもなりました。

最後に

一つ一つについて語っていると、長くなってしまって、五つしかご紹介出来ませんでしたが、「今どき小学生とのジェネレーションギャップ」はまだまだあります。(学校にフルメイク・高額化するランドセルなどなど。)

また機会があれば、それらについてもお話しさせていただきますね。

子育て情報ライター/姉妹ママ

ライター歴10年。普段は取材記事をメインに、さまざまなジャンルの記事を書いています。こちらでは小学生姉妹ママの目線で、日々感じたことやPTAの適正化・プチプラ情報など幅広い「子育て情報」を発信中です!家政科出身で、服飾・情報処理には強く、掃除と泣き落としに弱い、昭和生まれママ。好きな食べ物はスイカと、海老のビスク。

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