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高学年女子は箱型筆箱が恥ずかしいらしい。中身は何が入ってる?流行りの筆箱って?小学生のリアル筆箱レポ

ton子育て情報ライター/姉妹ママ

皆さん、こんにちは。小学生姉妹のママでライターのtonです。

数ヶ月前、小4の長女が「箱型の筆箱って低学年の子みたいで恥ずかしい!」と言い始めました。よく話を聞いてみると、同じクラスの女子生徒半分程度が、箱型からポーチ型の筆箱に乗り換えているのだそう。「そういう時期あるよね〜」と我が身を振り返って共感しつつ、「入学のしおりには筆箱は箱型推奨と書かれてたけど、学校的にOKなの?」「どうしてみんなポーチ型にしたがるんだろう?」と気になり始めました。

と、いうわけで、今回の記事では、小学校高学年女子の筆箱事情を、娘の周りやSNSなどでリサーチしてご紹介します。

小学校が「箱型筆箱推奨」なのはなぜ?

まだ3ヶ月ちょっとしか学校に通っていないとは思えないほど汚れている次女の箱型筆箱。確かに開けただけで中身が一目瞭然。
まだ3ヶ月ちょっとしか学校に通っていないとは思えないほど汚れている次女の箱型筆箱。確かに開けただけで中身が一目瞭然。

そもそも、どうして多くの小学校では箱型の筆箱がおすすめされているのでしょう?娘が入学した際に配布された「入学のしおり」によると、「筆箱は、中身の管理がしやすい箱型のもの」と記載されていました。その一文から察するに、鉛筆や消しゴムなどがきちんと揃っているかを一目で確認できることや、入れ忘れた時にすぐに気がつきやすいこと、「赤鉛筆出して」といった授業中の指示にも、子どもが自分一人でスムーズに対応しやすいことから、箱型筆箱が推奨されているのではと思います。

箱型ではない筆箱を使う場合には、箱型筆箱じゃないからやっぱりこうなった!という事態にならないよう、自分自身できちんと管理する(鉛筆はきちんと削る・忘れ物がないようにする)よう指導しておくといいかもしれません。

箱型じゃなくても怒られない?

次に気になるのが、学校では箱型の筆箱じゃなくても怒られたり不便になることはなの?」という点です。PTAでお世話になっている現役小学校教員の方にお話を伺ってみたところ、「きちんと鉛筆が削られていない・いつも消しゴムを忘れてくるなど、学校生活が不都合になる場合は「前まで使ってた箱型筆箱の方がいいんじゃない?」と言うことになりますが、自分できちんと管理出来ているのであれば黙認している学校(先生)が多いのでは」とのこと。

次女の筆箱裏面は、深さがないので定規くらいしか入れられない模様。表裏合わせても、収納スペースはあまり余っていないことがわかる。
次女の筆箱裏面は、深さがないので定規くらいしか入れられない模様。表裏合わせても、収納スペースはあまり余っていないことがわかる。

「プリントを後ろに配る時、一枚だけ取るのが苦手で『めくりっこ』がないと不安!という子や、家庭の方針で短くなった鉛筆も延長キャップを使って使い切らないといけない、など、箱型筆箱では入りきらず不便に感じて使わなくなる子もいます。『学校に必要なもの』は人それぞれに違う・多様性を認める意味でも、箱型を学校が強要することは難しくなってきているように感じます。」なるほど、そういう理由で箱型を卒業する子もいるのか…と目からウロコが落ちた気分です。

どんな筆箱ならいい?

それならわが家も箱型を卒業してみよう!ということで、早速「どんな筆箱がいいのか」をリサーチしてみました。

とにもかくにもファスナー必須

箱型筆箱の開閉は、マグネット式になっているものが多いためか、小学生女子達は「箱型卒業=ファスナー」という認識があるようです。私が小学生だった頃は、みんな缶ペンを持っていたものですが、娘に言わせると「そういうの持ってる子は見たことないかな…」とのこと。

容量が大きいもの

容量不足が原因で箱型からの卒業を決める子もいるということで、箱型よりは少し容量が大きいものが人気のようです。中には、ハサミやノリなども筆箱に入れておきたいから、ポケットがたくさん付いている物がいい!という子もいました。

素材はツルツル系

綿素材の物よりは、雨の日や水筒の中身がこぼれるトラブルにも強いツルツル系(撥水するようなビニール素材など)の物を選ぶ子が多いようです。子ども向けの雑貨屋さんで見ていても、子どもたちはツルっとした素材の物を手に取って見ている子が多いので、利便性というよりはデザイン的にツヤっとした物に惹かれる傾向があるのかもしれません。

そして実際に買ったのがこちら↓

右側が娘が気に入って購入したもの。ビニールレザーっぽい素材で、金の箔押しクマちゃんがかわいい。雑貨店で1200円程でした。大きさがわかりやすいよう、次女の箱型と比べてみました。
右側が娘が気に入って購入したもの。ビニールレザーっぽい素材で、金の箔押しクマちゃんがかわいい。雑貨店で1200円程でした。大きさがわかりやすいよう、次女の箱型と比べてみました。

筆箱の中身は?

容量が大きくなったことで、これまで通りの内容物ではスカスカ感が否めない雰囲気に。「学校でみんな何を筆箱に入れてるのか調査してきて!」と依頼し、参考にすることにしました。

使い始めてから数ヶ月経った現在の長女の筆箱。
使い始めてから数ヶ月経った現在の長女の筆箱。

鉛筆キャップ

お気に入りの筆箱が汚れてしまわないよう、鉛筆にはキャップを付けている子が多かったそうです。鉛筆を挿したら先端から飾りが飛び出すギミックがついた物や、鉛筆削り機能がある物など、比較的低価格なアイテムだからこそバリエーションが豊富な印象を持ちました。今では、鉛筆に付けている分とは別に、無くなった時や友達と交換する用の予備のものを筆箱に入れて常備しています。

メモ帳やミニレターセット

友達同士のお手紙交換や、ちょっとしたメモにも使える、小さめのメモ帳やレターセットも、よく見かけたとのことでした。雑貨屋さんでもたくさん売られているので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。「こんなに小さいメモ帳、どういう時に使うんだろう…」と思って見ていたのですが、筆箱に入れられるサイズだったのか!とようやく理解しました。

その他必需品

その他には、塾に同じ筆箱を持って行っている子ならマーカーやペンを入れていたり、ちょっと可愛いクリップや、リップクリームなど、それぞれの必需品を入れているようです。娘の場合は前髪が伸ばしかけでうっとおしい長さなので、前髪ピンがあると便利かも!ということで、筆箱に常備するようになりました。

最後に

学校に迷惑がかかったり、授業に支障が出ないよう注意する必要はありますが、コミュニティの中で流行り物があったり、お気に入りのアイテムでウキウキする気持ちも理解し、子どものニーズと大人の都合をすり合わせていきたいものです。

今回の記事を参考に、お子さんの筆箱事情を見直してみてもいいかもしれませんね。

子育て情報ライター/姉妹ママ

ライター歴10年。普段は取材記事をメインに、さまざまなジャンルの記事を書いています。こちらでは小学生姉妹ママの目線で、日々感じたことやPTAの適正化・プチプラ情報など幅広い「子育て情報」を発信中です!家政科出身で、服飾・情報処理には強く、掃除と泣き落としに弱い、昭和生まれママ。好きな食べ物はスイカと、海老のビスク。

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