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【名古屋市緑区】街道情緒に癒されながら「ダーシェンカ蔵」で有松絞りを味わう

土庄雄平愛知深掘りライター(名古屋市)

名古屋駅から電車で30分の場所に位置する「有松」。旧街道に発達した昔ながらの町並みは、情緒たっぷり。まるで江戸時代へワープしたような時間が流れます。

そんな有松で有名なのが、絞り染(しぼりぞめ)という伝統工芸。江戸時代には、有松絞りという一大ブランドを築き上げました。今回は、そんな有松絞りを”味わえる”「ダーシェンカ蔵」をご紹介します。

有松の町並みは、名鉄・有松駅の西側から降りてすぐ。メイン通りを進むと、旧東海道に交わります。このうち、左手に進んですぐ「ダーシェンカ蔵」のお店があります。

町並みの一角に看板が現れるので、目印にしてください。具体的には、懐石料理を出す”やまと”と同じ建物です。

入り口はこんな感じ。玄関までの動線が面白く、入る前からワクワクしてしまいます。

実は、この建物は旧絞り問屋商家 "神谷半次郎邸"(神半邸)。昔ながらの古民家をそのまま活用しているのです。有松らしい絞り染の暖簾(のれん)も目を引きますね。

お店に入ると、棚に並べられているのはパン。

厳選した国内産小麦と、手作りの季節のフルーツ酵母で作ったパンを、自家製の石窯で丁寧に焼き上げています。お店に入った途端に、香ばしい良い香り〜♪

そう!有松絞りを味わうとは「食べられるよ」ということでした。今回紹介したいのは「有松絞りパン」です。

食パンの模様が見事に「有松絞り」を呈していますね。こちらは当初、地元高校生が企画して商品化されたそう。今では手軽に購入できる、有松のお土産として大人気となっています。

鮮やかな模様を表現しているのは、鮮やかなパンの生地と、オーガニックのドライフルーツ&ナッツ。これらは季節によって異なるため、味・模様が少しずつ変化するのも面白いです。

そんな「有松絞りパン」を、ダーシェンカ蔵の奥にある中庭でいただきます!

渦を巻くようなポップな見た目が可愛らしく、噛めば噛むほど素朴な甘さが感じられて、とても美味でした。お昼ご飯の後でも、ペロッとお菓子のようにいただけるパンです。

中庭はこんな感じ。隠れ家の雰囲気が、また居心地が良いです。街道の風情を感じながら食べると、また一段と美味しく感じられます。

そしてパンを食べ終わったら、有松の町並みをゆったり散策してみましょう!素朴な白壁景観が美しい通りは1〜2時間ほどで巡ることができます。

見ても食べても味わえる「有松」。ちょっとだけ非日常を感じに訪れてみては?

<ダーシェンカ蔵>

住所:愛知県名古屋市緑区有松2304

営業時間:10時~18時

定休日:月曜日・火曜日

電話番号:052-624-0050

アクセス:名鉄・有松駅から徒歩2~3分

愛知深掘りライター(名古屋市)

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、愛知へUターンをして、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。美味しい地元グルメを探しながら、名古屋市内の色彩豊かな自然を愛でるのがルーチン。 ※12月18日からLINEにて土庄雄平「名古屋深掘りチャンネル」配信スタート!毎週月曜日の10時にお届けします。名古屋のグルメから週末おでかけ情報、ディープなスポットまで盛りだくさん。ぜひ登録してくださいね♪(記事内のリンクは、Yahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。)

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