お腹の中へ染み渡る、優しい淡麗スープが特徴の「好来系ラーメン」。

どちらかといえば、ライトであっさり系なのですが、塩釜口にはこってりとした好来系ラーメンを味わえるお店があります。

そのお店が「一陽軒」です。好来系の名店・好陽軒の店主の息子さんが営業しているお店になります。

そのため、好陽軒の影響も受けていますが、独自にアレンジを加えた唯一無二の一杯を提供していることで有名です。

特に大きなポイントは、好来系の淡麗スープと豚骨を合わせた、ここでしか食べられない「ダブルスープ」。薬膳ラーメンと呼ばれる、好来系の滋味深い味わいと、豚骨のこってり感が見事に調和しています。

そんな一陽軒を象徴する一杯が「特上黒メンマ（税込1,350円）」です。

初めて注文した方は、きっとこのビジュアルに驚かれるはず。なんと極太メンマが30本以上、ラーメンの上に敷き詰められています。

実はこの極太メンマこそ、好陽軒ゆずりのトッピング。適度なシャキシャキ感と、しなしな感。好来系発祥のお店・好来道場は凌駕するボリュームは、好陽軒だけでなく、一陽軒でも健在です！

麺かメンマ、どちらを食べているか分からなくなりますが、これこそメンマ増しの醍醐味ですね。

そんなメンマにかけられているのは、特製黒マー油。にんにくの香りが漂い、あっさりメンマをジャンキーなトッピングに変えています。

メンマにはほとんど味付けがされていません。スープや黒マー油の旨味や風味が移って、本当に美味しいです。

麺は好来系らしいモチモチとした中太麺。数種類の小麦をブレンドして作り上げた、店主自慢の自家製麺となっています。

少し縮れており、スープをしっかりまとってくれます。旨味との一体感がすごいです！長さについては、女性も男性も食べやすいように全て27cmで揃えているのだとか。

味だけでなく、細部まで考え抜かれた一杯となっています。

滋味深い好来系スープに、まろやかな豚骨の旨味が溶け込み、そして黒マー油の香ばしい味わいが加わる...。

他にはない唯一無二のラーメンは、先達を継承しつつ、好来系の広がりを作っています。繊細さと大胆さが共存した一杯。ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか？