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【名古屋市】地元ライター厳選!歴史と自然、名古屋のご当地ラーメンを楽しむ「桜通沿線のベストスポット」

土庄雄平愛知深掘りライター(名古屋市)

名古屋を走る路線に合わせて、地元ライターのおすすめスポットをピックアップしてみようという本企画。まずは名古屋市営地下鉄・桜通線からご紹介します。

鶴舞線のテーマは、歴史自然名古屋のご当地ラーメンを楽しめるスポットが多い点です。手軽に軽登山やハイキングができる穴場スポットも併せて取り上げていきましょう。

【国際センター】四間道(中村区)

名古屋城下町の景観を今に残している「四間道(しけみち)」。江戸時代前期に行われた清須越しに伴い、商家が軒を連ねたことで歴史風情が漂う通りが形成されました。

「四間道」の名は、元禄13年(1700年)に発生した大火の後、防火の目的や商業活動の円滑化のために道幅を4間(約7m)に広げたことによります。

その通りの見所は、数軒の家屋に見られる「屋根神様(やねがみさま)」名古屋独自の信仰風習なのですが、研究成果によると、名古屋にある屋根神様のうち、約半数が四間道のある西区に残っていると判明しています。

祀られる対象は、津島神社(疫病除け)や秋葉神社(火難除け)、熱田神宮など様々。多くの街道が結集している、名古屋らしい多様性を見せているのがポイントです。

<四間道の町並み>
住所:愛知県名古屋市西区那古野1丁目
アクセス:名古屋駅から徒歩約20分

【吹上】好来道場(千種区)

名古屋が誇るご当地ラーメン・好来系の元祖「総本家 好来道場」。今なお創業当時の佇まいと提供方法を守っており、好来系の歴史そのものです。市内外にはお弟子さんのお店が多数暖簾分けされています。

鶏ガラを主体に、豚骨・魚介と野菜を数時間煮込んだ淡麗スープが特徴で、その角の取れた深い味わいから、多くのラーメン通を唸らせています。

鶏ガラ7割、豚骨3割の黄金比率、野菜の優しい旨味が溶け出したスープは、食べ進めるごとに染み渡っていくような味わい。脂が程よくのったチャーシューも良いアクセントです。

途中で、高麗人参酢を入れることで、鮮やかに味変され、滋味深さが増していきます。身体に良いと思える一杯が、薬膳ラーメンと称される理由ですね。

<好来道場>
住所:愛知県名古屋市千種区春岡通6丁目1-16
営業時間:11時~14時
定休日:日曜日
電話番号:052-735-3655
予算:1500円以内
アクセス:地下鉄桜通線「吹上」駅から徒歩5分

【桜山】好陽軒(昭和区)

好来の古いお弟子さんである店主と奥さんが手がける好来系ラーメンの名店「好陽軒」

基本的には元祖のスタイルを継承していますが、ラーメンの味やトッピングには、好陽軒ならではのアレンジが見られ、根強いリピーターさんが多数。今や名古屋の好来系ラーメンを牽引するお店です。

有名なのは、スペシャルメンマと呼ばれる、メンマラーメン。30本以上の極太自家製メンマがトッピングされています。スープは鶏ガラの旨味が強く、好来系の中ではストレートな味わい。もちもちと弾力のある麺も食べ応え抜群です。

もちろんラーメンもとても美味しいですが、店主夫妻の温かい接客にも元気をもらえます。好来系ラーメンらしいほっこりとした時間を過ごせますよ!

<好陽軒>
住所:愛知県名古屋市昭和区広見町2-21-3
営業時間:11時~15時、17時~20時(ただし麺が売り切れ次第終了)
定休日:木曜日
電話番号:052-882-9780
予算:1500円以内
アクセス:地下鉄桜通線・桜山駅から徒歩約10分

【相生山】相生山緑地(天白区)

住宅街が築かれるなかでも、昔ながらの里山を守っている「相生山緑地」。たくさんの野草を育み、野鳥が生息する、まさに"都会のオアシス"と言える場所です。

緑地全体に遊歩道が整備され、気持ちの良いハイキングを楽しむことが可能です。緑の美しさは名古屋屈指で、まるで絵画のような絶景が広がります。

都会の真ん中にあるのが嘘みたいに人工音は皆無。ひたすらに鳥のさえずりや、木々の葉音が聞こえてきます。足元に目を向ければ、可愛らしいお花が見つかることも。

何度訪れても発見があり、静かな自然に癒される名古屋イチオシのハイキングスポットです。野鳥を観察したい方は双眼鏡や、カメラの望遠レンズをお忘れなく。

<相生山緑地>
住所:愛知県名古屋市天白区天白町大字野並上新田
アクセス:地下鉄相生山駅から徒歩10分

【相生山】螺貝公園(ほらがいこうえん)(緑区)

相生山駅から徒歩すぐ、螺貝池を囲むように整備されている公園です。市内では貴重な釣り堀も設けられているスポットのため、釣りに来る家族づれを見かけることもしばしば。

そんな市民の憩いの場である螺貝公園ですが、3月下旬から4月上旬になると、一周が美しい桜並木で彩られます。

道中には、水面に映り込むソメイヨシノも眺められます。桜に包まれるような空間は、360度の絶景です。初めて訪れた時には「名古屋にこんな場所があるなんて...!!」と感動してしまいました。

シロヤナギと桜がコラボレーションしたり、桜を背景に提灯が映えたり、カメラを構えながら自分のお気に入りの風景を切り取るの楽しいですよ。

<螺貝公園>
住所:愛知県名古屋市緑区相川3
アクセス:地下鉄桜通線・相生山駅から徒歩約5分
桜の見頃:3月下旬〜4月上旬

いかがでしたでしょうか。王道ではないディープなスポットが多い桜通沿線。しかし、だからこそ「名古屋ってこんな場所やお店があったんだ!」という再発見が楽しいです。ぜひ色んな駅で降りて、好奇心をかき立てる町歩きに出かけてみてください。

愛知深掘りライター(名古屋市)

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、愛知へUターンをして、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。美味しい地元グルメを探しながら、名古屋市内の色彩豊かな自然を愛でるのがルーチン。 ※12月18日からLINEにて土庄雄平「名古屋深掘りチャンネル」配信スタート!毎週月曜日の10時にお届けします。名古屋のグルメから週末おでかけ情報、ディープなスポットまで盛りだくさん。ぜひ登録してくださいね♪(記事内のリンクは、Yahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。)

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