JR名古屋駅構内にある名古屋・驛麺通りで6年ぶりに復活された「和歌山らーめん きのかわ軒」さん。昔ながらの愛される和歌山ラーメンをいただける名店ですが、実は裏看板メニューが存在します。

そのメニューが「スタミネ源気麺」です。自家製スープとタレに特製味噌を合わせた一杯。トッピングには、ニンニクチップやニラ、台湾ミンチが使われています。

スープの表面が真っ赤で、初見では「辛くて食べられないのでは？」と思ってしまいますが、案外辛くありません。むしろ旨味とピリ辛がともに生きている良い塩梅です。

一口目はジャンキーな味わいですが、そこからスープを味わうと、中に感じられるのは豚骨醤油の旨味。辛さに消されず、和歌山ラーメンの個性がしっかり生きています。

ニラもたくさん入っていて、食べれば食べるほど少しずつ額ににじむ汗。ふつふつとパワーが湧いてくるような、そんな元気をもらえる一杯です。辛さは控えめですが、ベトコンラーメンを味わっている感覚に近いですね。

細いのに不思議と絡むストレート麺。辛いスープに麺が絡むとえらいことになりますが、良い塩梅のスープなので、絡むのはウェルカムです。

テンポの良い歯切れと、麺にほのかに感じられる小麦の味わい。とろとろのチャーシューも良いアクセントになってくれました。

尖っているようで、実は繊細に味わい深い一面もある。そんな一杯。寒い冬こそぜひ、ポカポカになるラーメンでスタミナを付けてみてはいかがでしょうか。