路地裏に佇む老舗のうどん屋さん。住宅街の一角で地元の人気店を見つけたら、思わず入ってみたくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは緑区の「やぶ平」さん。左京山エリアの扇川沿いに位置しています。

昔懐かしい外観。こういうお店も貴重になってきた気がします。ご夫婦で切り盛りされているお店です。この日も駐車場はいっぱいでした。

お店の雰囲気はこちら。手書きの文字のメニューと、黒色のテーブルと椅子。まさに老舗感漂う空間でした。家族づれからおじいちゃん仲間など、みなさん思い思いに麺を啜って談笑していました。

この雰囲気だけでなんだかほっこりしますね！

注文したのはスタンダードな味噌煮込みうどん。並は850円で、大盛りは＋350円です。味噌煮込みが850円というのは庶民的なお値段で、このご時世ありがたい限りです。

お盆が木というのもなんだか味がありますね。見た目から温かさが伝わってきます。

麺はやや細く平打ち。一本の中でも細い箇所と太い箇所があって、手打ち麺らしい食感の変化が楽しめます。味噌スープは角のとれたまろやかな味わい。味噌の濃厚さ、甘さ、そしてしょっぱさのバランスがちょうど良い塩梅です。

具沢山という点もポイント！ぐつぐつで提供されるので最初はわかりませんが、スープを混ぜてみるとどんどん具材が出てきます。

程よく味噌が絡んでとても美味しいです。卵は半熟で溶かして食べることも多いですが、たまに少し硬めでいただくのもおすすめ。卵の黄身とスープを一緒にいただきながら、そこで麺を啜ると、濃厚な味わいが味噌煮込みにプラスされます。

硬く太い麺とは違って、細い平麺ならではの美味しさは、味噌煮込みの終盤ではないでしょうか。

適度に麺がスープを吸って、より一体感ある味噌煮込みうどんをいただくことができます。より味噌の濃さが増して好みです。うどんの残りが少なくなるほど、より濃い味が楽しめますよ。

だいぶ暖かい季節になってきたので、汗をすごくかきましたが、お店を出ると清々しかったです。まるで食べるサウナのような時間でしたが、これもこれでありですね！ご馳走様でした。