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【名古屋市天白区】名古屋を再発見!教科書には出てこないディープな歴史スポット3選

土庄雄平愛知深掘りライター(名古屋市)

戦国時代の三英傑を輩出し、有松などに代表されるように東海道の要所として繁栄した愛知県。しかし、歴史の教科書に登場するのはその一部で、隠れた歴史スポットが名古屋市内に点在しているのはご存知でしょうか。

名古屋の歴史や文化を紐解ける、意外と知られていないディープなスポットでは、壮大なドラマに思いを馳せたり、独特の世界観に感銘を受けるなど、ロマンで溢れています。今回はそんな名古屋の中から、天白区の歴史名所を厳選してご紹介していきましょう。

植田八幡宮

地下鉄鶴舞線・植田駅からすぐ近くの場所にある「植田八幡宮」。室町時代に有力な武士団・横地一族が築いた八幡社です。近現代の修繕を受けて、植田の氏神さまとして大切に守られています。

そんなこの八幡宮。実は、約1,500年前の古墳時代中期(紀元5世紀頃)の古墳の上に築かれており、名古屋の歴史を残す稀有なスポットとして知られています。しかも、その墳形は前方後円墳

今では社の後方部にわずかに墳形をとどめている程度ですが、社殿の大きさから考えると、かなりの規模と推測されます。名古屋市内にはいくつか大型古墳や古墳群が存在するので、古代の名古屋の勢力図を頭の中に思い描いてみると、なんだか面白いですね。

<植田八幡宮>
住所:愛知県名古屋市天白区植田西3丁目605
電話番号:052-808-3818
アクセス:地下鉄鶴舞線・植田駅から徒歩約5分

塩竈神社

塩釜口の地名にもまつわる神社。御祭神の鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)は、道標の神・海の神様であるのと同時に、安産や虫封じの守護神でもあり、東海エリア有数の安産祈願の神社として崇敬されています。

宮城県に鎮座される鹽竈神社から御分霊を賜りお祀り申し上げたのがおこり。御幸山中腹に約1万1千平方米の境内社殿を構えており、周囲の眺めも見事です。境内南の階段には樹齢百余年と推定される藤の老木が植わっています。

安産祈願のお守りにはお札やお塩も入っており、神様のご利益をしっかりと感じられる内容。ぜひ夫婦でお祈りをしてみてはいかがでしょうか。

<塩竈神社>
住所:愛知県名古屋市天白区御幸山1328
時間:9:00~15:00
電話番号:052-831-1633
アクセス:地下鉄鶴舞線・塩釜口駅から徒歩約10分

針名神社

平安時代に創建された由緒正しい神社で、境内地は約1万2,000坪を有し、名古屋市内でも有数の規模を誇っている「針名(はりな)神社」。現社殿・社務所・手水舎等は、昭和天皇即位五十年の奉祝記念事業として竣工されており、とても立派な景観を有しています。

住宅街やビルが多い名古屋市街に、これほど"神秘的な鎮守の森"があることに驚きです。自然豊かな森には、たくさんの野鳥が住み着いており、野鳥マニアの撮影スポットとしても密かに知られています。

筆者イチオシの場所は、南側の参道です。鬱蒼とした階段から、太陽に照らされる鳥居。まるで別世界への入口となっているような、ミステリアスな雰囲気を醸し出しています。

<針名神社>
住所:愛知県名古屋市天白区天白町大字平針大根ケ越175
時間:午前9時~午後4時(社務所)
電話番号:052-803-6174
アクセス:植田ICから車で約10分弱(駐車場有)

いかがでしたでしょうか。少しディープですが、地元を再発見できる歴史名所が名古屋には多くあります。ぜひアンテナを張って町中を探検してみてくださいね。

愛知深掘りライター(名古屋市)

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、愛知へUターンをして、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。美味しい地元グルメを探しながら、名古屋市内の色彩豊かな自然を愛でるのがルーチン。 ※12月18日からLINEにて土庄雄平「名古屋深掘りチャンネル」配信スタート!毎週月曜日の10時にお届けします。名古屋のグルメから週末おでかけ情報、ディープなスポットまで盛りだくさん。ぜひ登録してくださいね♪(記事内のリンクは、Yahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています。)

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