今や"啜る系"という1つのジャンルが確立するほど、名古屋でメジャーになった「鶏そば啜る」さん。丸の内本店と伏見はなれを中心として、今や5店舗以上もの系列店を展開しています。

基本の麺やスープなどは、啜るとして統一されたベースの味わいがありながら、少しお店ごとの個性もあるのが面白いところ。

中でも筆者のイチオシが「焼豚中華そば啜る」さん。オフィス街の伏見からも徒歩圏内でありながら、一つ入った路地裏にあり、なんだか穴場感があります。

お店は6席とコンパクト。店主さんの快活な接客が気持ち良いです。11時の開店からわずか10分ほどで、店内はお客さんでいっぱいに。

そんな「焼豚中華そば啜る」さんでいただけるのは、店名通り「焼き豚中華そば」。啜るの淡麗ラーメンと自家製の巨大チャーシューが融合した一杯です。

写真はチャーシューをダブルで盛りつけた焼豚2枚。通常の焼豚中華そばに+270円で一枚追加できます。分厚いというレベルではない、まさに巨大極厚チャーシューが名物です。

席の張り紙には、太らなくなるラーメンは一緒にタンパク質がとれる＝たくさんチャーシューが食べられるラーメンだと書かれていました。罪悪感を消してくれるメッセージですが、それにしたって...す、すごいボリューム！笑

自家製チャーシューは、特製醤油をベースに、ネギ、ニンニク、生姜、酒、みりん、オイスターソースを使って圧力鍋で作り上げています。表面は香ばしく、かめば噛むほど旨味が押し寄せてくるのが特徴です。

そんな圧倒的なチャーシューと組み合わさるのは、あっさりとした淡麗スープの中華そば。北海道・知床鶏を使った清湯スープと、ハマグリの出汁を合わせたスープは、甘くまろやかな味わいとなっています。

決め手になっているのは、チャーシューを作るときにできるタレ。これを足し合わせることで、ライトな旨味のスープに適度な濃さが加わります。飲み進めるほどに染み入る美味しさが堪りません！

麺には讃岐うどんで使われる小麦粉を使用。混ぜる工程を工夫することで、一本が細い麺にもっちりとしたコシとしなやかさが加わっています。麺にしっかりとスープが絡み、独特の食感が思わずクセになります。

また穂先メンマもたくさん入っています。メンマと麺と一緒に啜り、味わい深いスープを飲みながら、ガツンとした旨味の巨大極厚チャーシューにかぶりつく。この無限ループは「焼豚中華そば啜る」さんならではの至福の時間です。

完食したときには、淡麗ラーメンを食べた後とは思えないしっかりとした満足度に浸れます。まさに啜ると自家製チャーシューが組み合わさった至極の一杯。ぜひ一度いただいてみてはいかがでしょうか？

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