"名古屋めし"が有名な愛知県ですが、三河にも個性的なローカルフードが数多く存在していますよね。その代表の一つが言わずもがな、知立に本店を構える藤田屋さんの「大あんまき」だと思います。

なんと近鉄名古屋駅と名鉄百貨店にお店を構えているほか、金山駅などに出張販売をしているのはご存知でしょうか。筆者も見かけると、ついつい購入してしまいます。

そんな「大あんまき」の起源は江戸時代。かつて東海道の要所であった知立には、当時、広大な田畑が広がっており、小麦作りが盛んでした。

その小麦を効果的に消費しようと考案されたのが、同じく畑で取れる小豆を塩あんにして、大きく伸ばした生地の中へ挟む食べ方です。

安価ながら食べ応えが抜群で、もちもちの生地と素朴な甘さの餡子の組み合わせは、東海道を往来する旅人や知立神社の参拝客にとても好まれます。

彼らの口コミから「大あんまき」は、瞬く間に三河地区を代表するローカルフードの地位を確立しました。そんな歴史あるグルメを、今でも町中で手軽に購入できるのは素晴らしいですね！

定番のラインナップはあずき、白あんに加えて、チーズ、カスタード、抹茶、栗、天ぷらとかなりバリエーションが豊富です。

あずきは、つぶつぶとした食感が特徴的で、素直な甘さとモチモチ生地の相性が病みつきになる美味しさ。一方で、白あんは少しあっさりとして、優しい甘さと滑らかな舌触りが特徴的。ともに税込210円とリーズナブルです。

カスタードはあずきの隣にクリームが添えられており、対照的な甘さが口の中で溶け合う個性派。そして抹茶は上品な甘さで、さっぱりとした味わいに仕上げています。こちらでも税込250円を守ってくれているのは、このご時世で本当にありがたいですね！

天ぷらはその名の通り、大あんまきに衣をつけて揚げたもの。衣は素朴なドーナッツのような味わい。大あんまき定番の美味しさに、どこか懐かしく、素朴な美味しさが加わります。

賞味期限は当日中なのでお土産向きではないのですが、それゆえにお土産でもらえると非常に嬉しいもの。名古屋駅の近くにもお店があるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか？

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