守山区の東谷山（とうごくさん、標高198m）や名東区の親鸞山（しんらんさん、標高111m）を除き、目ぼしい山のない名古屋ですが、周辺まで足をのばせば、満足度の高い本格登山を楽しめます。

今回、中でも春に歩きたい名コースとして、寂光院から継鹿尾（つがお）山の往復をご紹介したいと思います。

寂光院とは犬山市にある真言宗の寺院。古来より千手観音菩薩を中心とする霊山として信仰を集めてきた山岳霊場です。

そんな寂光院には320段もの階段があるのですが、なんとスロープカーを利用すれば、境内まで楽々アプローチが可能！体力に自信のない方は、ぜひ乗ってみてください。

境内にある絶景展望台までくると、十二支恵当守り本尊の先に、木曽川を見下ろします。3月下旬〜4月上旬には桜に彩られ、春らしいパノラマが見事です。

こちらは日本モンキーパークから国宝犬山城。淡い山肌の緑に、パッチワークのように織りなす優しいピンク色が素晴らしいです。

間近で鑑賞する桜も綺麗ですが、こうして見下ろすのも風情がありますね！

標高273mを誇る「継鹿尾（つがお）山」の最短ルートは、寂光院からの往復ピストンです。距離は往復1.4km／標高差約140mと、初心者向きの内容になっています。

登山道には階段も設けられており、とても歩きやすい内容。一部、小さなガレ場（岩場）もありますが、ちょっとしたアスレチックをこなしているようで楽しいです。

そうして山頂に到着すると、大きな東屋の展望台が設けられています。また山頂の広場もゆったりとしており、休憩にもってこいのロケーションです。

そんな東屋から一望するパノラマがこちら。先ほどまで近くで眺めていた犬山城がだいぶ遠く感じられるようになりました。

モンキーパークも全容が見渡せるほか、木曽川（日本ライン）から岐阜方面まで望ことができます。古来より愛されていた霊山というのも納得できる絶景パノラマを楽しめます！

下山時には、太陽の光で輝くミツバツツジを鑑賞。緑が少しずつ濃くなってくる春には、所々咲く鮮やかな花が映えますね。

いかがでしたでしょうか。登山が初めてという方でも、手軽かつ満足度の高い登山を楽しむことができる「寂光院〜継鹿尾山」の往復コース。ぜひ気候の良い春に歩いてみてください。

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