江丹別、幌加内、上川町など近くにそばの産地を抱える旭川市には、美味しいそばを食べさせてくれるお店がたくさんあります。

今回ご紹介するのは、明治43年創業と110年以上も旭川市民に愛され続けている「そば処名人傍」です。

「そば処名人傍」があるのは、JR旭川駅から約300m、歩いて4分ほどの場所です。

創業時は駅の中で営業していたそうですが、その後何度か移転して現在の場所で営業を始めたのは35年ほど前とのこと。

昼時には、周辺で働くビジネスマンでにぎわいますが、駅が近いこともあって観光客も多く訪れます。

そんな人気店でありながらも、混んでいる時間を避ければ、この落ち着いた雰囲気。2階は小上がり席になっています。

店内の壁には、「創業明治四拾参年そば処名人傍」と書かれた1枚板の看板。

お品書きの一番最初に書かれた「とりもつそば」が、来店客の半分が注文するという「そば処名人傍」の人気メニューです。

店主さんに伺うと、いつ頃から「とりもつそば」を提供するようになったのか詳しくわからないが、かなり昔から出しているとのこと。

キンカンやレバー、ハツ、砂肝などのとりもつの味わいと歯ごたえが、そばによく合います。

最近、50円値上げしたそうですが、この「とりもつそば」が750円とは超お手頃価格。いつでも気軽に食べて欲しいと価格を抑えているそうです。

「とりもつそば」はもちろんですが、筆者のおすすめは蕎麦前（そばまえ）。もつ煮やぬき天をつまみながらお酒を楽しんで、締めにもりそばを！

「氷点」で知られる旭川出身の作家「三浦綾子」も訪れたという「そば処 名人傍」。旭川に来たらラーメンもいいですが、ぜひ老舗のそばも味わってみてくださいね。