旭川の中心部から旭山動物園に向かう通称「動物園通り」を、車で走らせると左手に「旭川ラーメン 特一番」と書かれた大きな看板が見えてきます。

この看板があるのが『特一番 動物園通り店』です。

旭山動物園から一番近いラーメン専門店ということもあり、旭川市民だけでなく多くの観光客も訪れます。

「特一番」の創業は昭和25年。

旭川ラーメンを代表する老舗の「蜂屋」や「らぅめん青葉」が昭和22年に創業、その数年後に登場したのが「特一番」です。

以前、旭川ラーメンの歴史を語る上で外せない名店「特一番」の記事で「流通団地店」をご紹介しましたが、3条6丁目にあった本店はすでに閉店し、現在は動物園通り店、本町店、流通団地店の3店が営業を続けています。

道外からの観光客が多いからでしょうか、店内に入ると北海道をイメージする木彫りの熊がお出迎え。

そして、レトロなラジオや蓄音機、時計などが飾られていて、昭和の雰囲気が漂います。

旭川ラーメンと言えば「醤油ラーメン」。

実際に、これまで何度か『特一番 動物園通り店』に来ていますが、ほとんど醤油ラーメンを注文しています。

そういえば「塩ラーメン」を食べたことがないかもと思い、今回は「塩ラーメン」を注文しました。

20時間以上煮込んだ豚骨と魚形系のダシのダブルスープ。

塩ラーメンだからこそ、利尻昆布の旨みと香りがストレートに感じられます。

これは目から鱗。いや目から利尻昆布。

個人的には、醤油ラーメンより好きな味かもしれません。

やっぱり、いろいろと食べてみなきゃダメですね。

麺は、もちろん旭川ラーメンの特徴である低加水率の中細ちぢれ麵。深い旨みのスープがよくからみます。

醤油や味噌と比べると塩ラーメンを注文することは少ないのですが、これからは他のお店でも塩を食べてみます。