全日本コーヒー協会によると、全国の喫茶店の店舗数は昭和61（1981）年に15万4630軒とピークを迎え、その後減少を続け平成28（2016）年には6万7,198軒と半分以下にまで減っているそうです。

時代が昭和から平成、そして令和と変わり懐かしい昭和の喫茶店は絶滅してしまうかもしれませんね。

今回伺ったのは、そんな昭和の雰囲気をそのまま感じられる『陽々亭』です。

お店は春光4条8丁目の住宅街、旭川電気軌道春光営業所の近くにあります。

1984年の創業から40年近く営業を続けている店内は、木のテーブルやイス、床、手すりと良い感じに使い込まれています。

これまで何度か伺っていますが、いつもカウンター席にはご近所の常連客らしい方たちがママとの会話を楽しんでいます。長年、お店に通っているんでしょうね。

メニュー表にはコーヒーなどドリンクの他、カレーやスパゲティ、トーストセットなどの軽食も用意されています。

今回は、この中から「ジャーマンカレー（ソーセィジ）」を注文しました。

ちなみにメニュー表には「陽二亭」と店名が書かれているように読めますが、お店の名前は『陽々亭（ようようてい）』です。ママの名前が陽子さんでそこからつけたそうです。

『陽々亭』のジャーマンカレーは、ウインナーソーセージ2本と目玉焼きがトッピングされていました。

エッグカレーとどちらを注文するか迷いましたが、こちらにして正解でした。

ルーは、自家製なのでしょうか喫茶店や軽食店でよくあるような業務用の味ではなく個性的な味わいです。

注文した時に辛さを聞かれたので、辛くすることもできるようです。

これでサラダがついて680円。店内の雰囲気だけでなく価格も昭和のまま時が止まっていますね。

これからも長く営業を続けて欲しい、そんな落ち着ける雰囲気の喫茶店でした。