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ブラタモリ燕三条 残念ながら5大ラーメン登場なし!

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。

先日(9月9日)のNHK番組、ブラタモリでは、燕VS.三条 モノづくりの町 発展のカギとは?をテーマに、燕三条編が放映されました。

【ブラタモリ燕三条】タモリさんが永遠の対決にジャッジ!|ロケ地#245(とらべるじゃーな!)

燕三条と言えば、金属製品や洋食器ですが、実は新潟5大ラーメンのうち2つは燕三条が発祥。ここでも、燕と三条のライバル関係は健在で、燕市が「燕背脂ラーメン」なら、三条市は「三条カレーラーメン」と一歩も引きません。

ブラタモリ燕三条編では、いずれも取り上げられませんでしたが、ご当地グルメの登場はまれで、これは織り込み済み。しかし、両ラーメンとも、燕三条のモノづくりの成長に深い関わりがあります。

燕三条背脂ラーメンなら、らーめん勝がおすすめ!

燕三条地場産センターの目の前
燕三条地場産センターの目の前

県外から燕背脂ラーメンを食べに行くなら、燕三条駅から徒歩5分のらーめん勝(まさる)燕三条店がおすすめです。

本当においしいラーメン屋は駅から遠いという法則も聞くのですが、こちらは、駅近ながら地元評価も上位のお店。金属製品や洋食器の展示販売が豊富な、燕三条地場産センターと目と鼻の先である点も魅力です。

店内は少し経年化がありますが、テーブル席、カウンター席ともゆとりがあります。

特製ラーメン全部乗せ(980円、2023年8月現在)です。

らーめん勝(まさる)をおすすめしたい理由は、このメタル丼です。中が空洞で、椀が熱くならず冷めにくい特徴があり、燕市の金属製品の技術が生きています。

鰹節・昆布が効いた魚介豚骨は、意外とあっさり行けてゆずが隠し味!

一般に背脂ラーメンは、背脂が前面に出ることも多いですが、どちらかというと鰹節・昆布を感じるラーメンで、あっさり好きの方にもおすすめできる完成度です。

麺はうどん級の極太!

燕では、第1次世界大戦期に、ナイフやフォークなどの大量の注文を受けたことが契機となり、金属洋食器の町として発達。日本有数の外貨獲得地域だった歴史(1985年の円安の頃まで)があります。

その超多忙な時期に、工場で働いた人たちが求めたのが、塩気や脂が強めのこの味だったようです。出前も多く、伸びにくい太麺、冷めにくい背脂(スープにふたをする)が好まれました。

なお、燕背脂ラーメンの元祖店は、杭州飯店。場所は不便ですが、ラーメンマニアの方なら、選択肢です。

らーめん勝(まさる)燕三条店(営業時間は2023年9月現在)
新潟県燕市井土巻3丁目96
電話 0256-66-0282
営業時間 11時00分~0時30分

三条カレーラーメンなら、龍昇園がおすすめ!

三条カレーラーメンは、燕三条駅周辺では食べられないため、弥彦線で1駅の北三条駅に向かいます。

駅前にある、廃校となった小学校跡を利用した、図書館等複合施設「まちやま」には、鍛冶ミュージアムやカフェがあり、便利です。また、鍛冶道場も隣接し、3名以下なら予約なしで体験が可能です。

龍昇園は、北三条駅や、まちやま、鍛冶道場から徒歩約5分の住宅地にあります。

ゆとりあるカウンターと小上り。開店直後から地元の方が訪ねますので、12時台は混みそうです。

観光客向けの黒カレーラーメン(1000円、2023年8月現在)。

大きな唐辛子のほか、にんじん、玉ねぎ、ゆで卵など、カレーらしい具材も乗っています。にんじんは飾り切りで、手間がかかっています。肉質が良い鶏肉も隠れています。

うれしいのは、米どころらしい、細長いお餅。サプライズに甘いサツマイモが入っており、具材選びのバランス感覚に驚きます。

ベースのスープが絶品。カレーラーメンでは、カレールーとスープは別物というイメージがありましたが、調和は見事です。

緑色のモロヘイヤ麺が、カレースープにぴったり。

庖丁工房タダフサ(三条市)
庖丁工房タダフサ(三条市)

三条は、江戸時代の和釘の生産を原点に、鍛冶による、刃物など鉄製品の生産が盛んに。高度経済成長期には多忙を極め、残業が多く出前が殺到。ルーがスープにふたをし、冷めづらいカレーラーメンが人気を得たとのこと。

その意味では、ラーメンにカレールーを乗せた形が元祖に近いですが、味の洗練度では龍昇園のような「混ぜ込み型」も負けてはいません。

三条っ子らーめん 龍昇園(営業時間は2023年9月現在)

新潟県三条市元町12−11

電話 0256-34-4174

営業時間 [火~土]11:00~14:30、17:00~22:00、[日・祝]11:00~15:00、17:00~22:00

定休日 月 (祝日の場合翌日)

燕三条のモノづくり&5大ラーメンの回り方

東横インから燕三条地場産センターとラーメン勝を望む(右奥は弥彦山)
東横インから燕三条地場産センターとラーメン勝を望む(右奥は弥彦山)

燕三条駅周辺には、安く泊まれるビジネスホテルがいくつかあります。

初日に、燕三条地場産センターとラーメン勝(燕背脂ラーメン)へ。翌日北三条駅に出て、図書館等複合施設「まちやま」か鍛冶道場を経て、龍昇園(三条カレーラーメン)へ。その後、タクシーで庖丁工房タダフサ (オンライン予約で見学可)のような回り方が考えられます。

ブラタモリに登場 燕三条の鉄製品や洋食器はどこで買えるの?

ブラタモリ燕三条編のロケ地は下のページへ。
【ブラタモリ燕三条】タモリさんが永遠の対決にジャッジ!|ロケ地#245(とらべるじゃーな!)

現在、絶賛作成中ですが、全県が穴場ともいえる新潟県の名所を下のページにまとめてゆこうと考えています。
【全県が穴場】新潟県1泊2日 モデルコース20選!(とらべるじゃーな!)

穴場ずらし旅、愛好家

関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビに旅の専門家として出演(2023年4月)。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住、旅行歴500泊以上。

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