日本最強の城 富士山と海の絶景「伊豆長浜城」は冬こそ美しい|旅の専門家
旅行歴500泊、関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
先日NHK番組「日本最強の城 2024新春スペシャル」で、松本城、犬山城、松江城の国宝の城と並び、伊豆の長浜城が紹介されました。長浜城跡がテレビ番組で紹介されるのは極めてまれなことです。
この記事では、冬に訪ねるべき理由と、行き方をご紹介します。
沼津駅からスタート
伊豆長浜城は、沼津駅が玄関口。
東京駅からなら、三島駅まで新幹線を利用し、東海道線で1駅の沼津駅へ。名古屋駅からも、三島駅で降り1駅戻るルートが便利です。
沼津駅南口バス乗り場から、長浜城跡まで、東海バスで約35分です(44停)。東海バスは、新たに交通系カードに対応し、便利になりました。
東京駅から長浜城跡まで、合計約2時間。名古屋駅からは、ひかり号を利用すれば合計約2時間半です。
絶景を楽しみながら長浜城跡へ
沼津市では、多くの観光客が北部の沼津港を訪ね、中ほどの「内浦地区」は、風光明媚にも関わらず超穴場となっています。沼津駅を出たバスは、「内浦地区」の中心である伊豆三津(みと)シーパラダイスバス停を過ぎ、長浜城跡バス停に到着します。
上の地図に示したように、沼津駅の辺りまでは、武田氏(その前は今川氏)の領地。長浜城跡は、小田原を本拠とする北条氏の領地です。
※武田氏、北条氏の境界線は詳細には未判明で、赤線は目安です。
バスは美しく波穏やかな湾沿いを進みます。写真は、伊豆三津シーパラダイスバス停と長浜城跡バス停の間の区間です。
長浜城跡へ
長浜城跡バス停の目の前が、長浜城跡の入口。
大型軍船(安宅船・あたけぶね)の原寸大を示す構造物があります。伊豆長浜城は、北条氏の水軍(現在の海軍だが、河川や湖沼も守備範囲)の拠点だったのです。
右手に城跡への階段があります。
城跡へ上がると、見事な景色!
写真は富士山が見えづらい9月上旬の午前でしたが、薄っすらと富士山が見えています。
実は太平洋側では、富士山は夏場は見えるタイミングは少なく、水蒸気が上がらない冬場こそよく見えます。1日中見える日もありますが、午前ならさらに確実です。
薄っすらと見える対岸は、現在の沼津市街の方向で、かつての武田氏の領地。
沼津駅の南、リバーサイドホテル沼津の敷地内に、武田氏の城の外堀石垣が残されています。
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長浜城跡では、建物があったと推定される場所が柱で示され、土塁が周りを囲んでいます。
土塁とは、土を堤防状に盛ったもので、堀と並ぶ重要な防衛設備です。
堀の跡も残っていました!
内部に潜んで侵入してくる敵もいるため、途中で行き止まりになる堀があるのも長浜城の特徴です。
写真は9月上旬。冬場なら、富士山がもっとはっきり見える確率が上がります。
伊豆・三津シーパラダイスバス停周辺は、内浦の中心エリア
長浜城跡バス停から2停の伊豆・三津シーパラダイスバス停周辺は、内浦の中心エリアです。気候が良い日なら、海沿いに徒歩での移動も快適です。
写真の安田屋旅館は、淡島がよく見え、太宰治が滞在し 『斜陽』を執筆した旅館として知られます。時間帯を限定し立ち寄り湯も実施(2023年1月現在)。
※内浦に飲食店は少ないため注意が必要です。
東江の浦バス停に近いヤマハマリーナ沼津は、かつてタモリさんがヨット大会(タモリカップ)を主催していた場所です。周辺は釣り人のみが訪ねる穴場です。
行きか帰りには海鮮が安い沼津港も、ぜひ訪ねてみてください。
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また、沼津市は、あまり知られていませんが、ご当地グルメの宝庫です。
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