ブラタモリで注目 宇奈月温泉の先「キャニオンルート」は7月発売、10月開通に決定
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
先日放映された、ブラタモリ黒部峡谷編(前編)では、タモリさんが北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅を出発し、宇奈月温泉を経て、黒部峡谷トロッコ電車に乗車しました。
このトロッコで渓谷美を楽しむルートは、欅平(けやきだいら)駅が終点で、そこから先は、険しい山々に阻まれ、原則として一般観光客は進むことができません。
※記事内のマップ 富山県地方創生局観光振興室による資料を筆者加工
立山黒部アルペンルートの盲腸線
一方、旅行好きには有名な立山黒部アルペンルートは、長野県の扇沢(おうぎさわ)のバス停から立山駅(立山ケーブルカー、富山地方鉄道)を結ぶルートであり、長野駅から富山駅(電鉄富山駅)へ抜けることができます。
様々な珍しい乗り物を乗り継ぎ、北アルプスを望む高原地帯の絶景を楽しめるルートですが、費用がそれなりにかかり、長野駅から富山駅まで片道実に15,270円! 東京駅から金沢駅まで、北陸新幹線利用で15,000円を切りますので、ちょっと贅沢な旅となります。
そして、立山黒部アルペンルートへの旅行プランを立てる際に、立ち寄ってみたくなるのが、トロッコが走り温泉もある黒部峡谷。しかし、アルペンルートから外れた盲腸線のようなルートで、立山から富山地方鉄道で向かい、終点の欅平で折り返す行程が必要でした。
費用や日程がかなり上乗せされ、諦めた方も多いのではないかと思います。
欅平駅からアルペンルートに抜けるキャニオンルートとは?
ブラタモリ黒部峡谷編で紹介されたのは、現在工事用のルートとなっている、欅平から黒部ダムのルートが一般旅行向けとして開放されるという計画。
専用軌道、インクライン(傾斜鉄道)、トンネルバスを乗り継ぐアルペンルートにも匹敵するルートで、専用軌道では岩盤が露出した、硫黄臭や熱気が感じられるトンネルを通過します(次週ブラタモリで放映予定)。
多くの人を運べないルートのため、初年度の2024年は、6月30日から11月29日まで、合計で約8000人に限った募集。そのため、前泊または後泊(宇奈月温泉、大町温泉郷、立山・室堂のいずれか)や観光を含んだ4コースのツアーのみとなり、各コースとも20~30人の狭き門となりそうです(いずれも予定)。
ツアーの発売開始は、2024年1月29日です。詳細は未発表ですが、今後公式サイトで明らかになるはずです。
【追記】能登半島地震により、黒部峡谷鉄道(通称 黒部峡谷トロッコ電車)の春の全線運転再開の目途が立たないため、1月29日の販売開始が延期されることになりました。
【再追記】黒部峡谷鉄道(通称 黒部峡谷トロッコ電車)の全線運転再開の見込みが立ったため、2024年7月上旬までにツアーを販売開始、10月1日頃の開通が決まりました。
ブラタモリ黒部峡谷編(前編)のロケ地は、下をご覧ください。
【ブラタモリ黒部峡谷・全ロケ地】タモリさんが宇奈月温泉から紅葉のトロッコで#258(とらべるじゃーな!)
ブラタモリのアルペンルート編のロケ地は、下をご覧ください。
【ブラタモリ黒部ダム 全ロケ地】タモリさんアルペンルートへ #86 87(とらべるじゃーな!)