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ブラタモリ鎌倉編で注目  源頼朝「幻の豪華寺院」へはどう行くの?

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。

2月3日、ブラタモリ鎌倉編(2024年版)の前編が放映され話題になりました。前編では、源頼朝の鎌倉が取り上げられ、頼朝が作った巨大な「幻の豪華寺院」が特に注目を集めました。

今回は、少し分かりづらい場所にあるこの寺院(永福寺跡)への行き方をご案内します。

「幻の豪華寺院」永福寺とは、源頼朝が平泉の中尊寺二階大堂等を模して建立し、3つのお堂と大きな池を伴った寺院の跡。池を中心にかなりの広さがあります。

鎌倉駅から永福寺跡に直行する場合、東口から京急バス鎌20系統大塔宮行きで、約10分、終点下車が便利です(1時間に2~3本運行)。

このバスは、鶴岡八幡宮最寄りの「八幡宮」や、後述の大蔵幕府跡最寄りの「岐れ道」も通ります。

せっかく永福寺跡に行くなら、鎌倉入りした頼朝が初めに御所を開いた大蔵幕府跡などの旧跡を、手早く訪ねてみたいです。その場合、レンタサイクルがおすすめです。

レンタサイクルがおすすめ

鎌倉駅東口を出て右手にあるレンタサイクル鎌倉駅前店(公式サイト)は、JR関連企業の経営で接客も安定し、支払いに交通系カードも利用でき気軽です(ただし予約の場合は現金)。

平地が多い鎌倉ですが、ブラタモリで紹介された谷戸(やと)や切通といった急斜面の地形もあるため、あちこち回るなら電動機付きがおすすめです。

いざ頼朝の「幻の巨大寺院」へ

鎌倉駅東口を背に左斜め方向へ向かうと、ブラタモリにも登場した二の鳥居(Yahoo!マップ)。段かずらの先が、鶴岡八幡宮です。

鶴岡八幡宮です。残念ながら鶴岡八幡宮には公式の駐輪所がありません。

おすすめは、自転車を返却した後、混雑のため歩いて回るのが常識となっている小町通り(各店17時ごろまで営業)と鶴岡八幡宮を見学し、駅に戻るパターンです(片道10分程度)。あるいは二の鳥居に近い、小町サイクルパークなどを利用します。

二の鳥居から自転車で5分、大蔵幕府へ。1180年、源頼朝は武士311人を引き連れ、この辺りに将軍御所を創建したと考えられます。(Yahoo!マップ

小学校の敷地を1周すれば、大蔵幕府の北端と思われる源頼朝の墓や、ブラタモリでは小川を堀の跡と推定した東御門の石碑も簡単にアクセスでき、自転車が力を発揮します。

一帯は訪ねる人も少なく、隠れ家的な飲食店も見つかります。鶴岡八幡宮周辺の混雑がうそのようです。

大蔵幕府から自転車で2分。源頼朝が作った巨大な「幻の豪華寺院」の跡に到着です。(Yahoo!マップ) 壮大なお堂が3つ立ち並び、池に突き出す釣殿では酒宴を楽しんでいたと推定されます。

鎌倉幕府の権勢と活気を、800年の時を超えて感じることができます。

ブラタモリ鎌倉編(2024年版)のロケ地は下で確認できます。

【ブラタモリ鎌倉編・全ロケ地】源頼朝「幻の鎌倉」から北条氏ゆかりのお寺まで#260・261(とらべるじゃーな!)

永福寺跡の次は、鎌倉入りした頼朝が元の八幡宮の次に訪ねた、亀ケ谷の旧跡(父義明の館があった場所、現在の寿福寺)を経て、ブラタモリ鎌倉編2015年版で紹介された、超穴場の浄光明寺Yahoo!マップ)を訪ね、急坂の亀ケ谷坂切通(自転車、歩行者通行可)を超えて、建長寺へ出てはいかがでしょうか?

【ブラタモリ鎌倉 2015年版・全ロケ地】「隠れた地形」から探る鎌倉の成り立ち#5・6(とらべるじゃーな!)

※建長寺には無料駐輪場があり、鶴岡八幡宮北西の門まで徒歩7分。

穴場ずらし旅、愛好家

関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビに旅の専門家として出演(2023年4月)。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住、旅行歴500泊以上。

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