さらばブラタモリ 竹富島、琉球発祥の地など沖縄地方のロケ地を振り返る
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。
大変残念ですが、NHK番組ブラタモリの終了が発表されました。特番としての可能性はあるようですが、レギュラー番組としては、3月限りとなります。
今回は、初回からロケ地を個人ブログに記録し、要所要所は実際に訪ねてきた筆者が、ブラタモリで印象に残ったものをメモします。
さらばブラタモリシリーズ
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沖縄地方でブラタモリ
沖縄地方では、首里城(#32)、那覇(#33)、浦添・斎場御嶽・久高島(2020年新春スペシャル)、石垣島(#196)、竹富島(#197)が放映されています。
沖縄本島で、すべてのルートを回るなら、那覇→首里城→浦添・斎場御嶽・久高島のルートとなります。那覇空港から石垣島へ飛ぶことができ、さらに船便で竹富島に着きます。
白い砂・黒い石垣・赤い瓦屋根のキャッチフレーズ
沖縄シリーズのなかでも、最も印象に残っているのが、竹富島編です。羽田空港から約3時間で石垣島へ。石垣港離島船ターミナルから船で40分前後で到着です。
ブラタモリでは、白い砂・黒い石垣・赤い瓦屋根のキャッチフレーズで紹介されました。異国情緒が漂いながら、どこか懐かしい町並み、そして平屋建てが印象的でした。
ブライダル写真(ウェディングフォト)の撮影で訪ねる方も多いようです。
番組内では、竹富島の特徴の1つ、黒い石垣は、どんな岩石からできているのでしょうか?という疑問が投げかけられました。
ブラタモリをちょくちょく見てきた方も、ぜひ挑戦してみてください。島の平らなイメージから、火山はないように想像します。サンゴ礁でしょうか??
正解は、琉球石灰岩(ただし原料はサンゴや貝殻)でした。首里城編(#32)でさんざ出てきたにも関わらず、筆者の頭には入っていませんでした。
琉球石灰岩は、 沖縄県の土地の約3割を占める岩石で、加工が容易。首里城には美しい曲線を描いた石垣が見られます。石灰岩は、コンクリートの原料としておなじみですが、歯磨き粉に使われることもあるようです。
竹富島と神様の不思議な関係
竹富島編では、民家が島の中心部に集中するのはなぜ?という質問も出されました。
皆様もぜひ挑戦してみてください。筆者の考えでは、琉球石灰岩はもろく、海沿いでは浸食が激しいから??
沖縄地方では、古くからある祈りの対象となる自然物を御嶽(うたき)と呼び、神を祀る聖なる場所です。 竹富島ではオンと発音します。
タモリさんは、島の中心部のオンをいくつか訪ね、琉球石灰岩よりも固いチャートと呼ばれる岩石を発見しています。竹富島の中心部にはチャートがあり、固い地盤を形成していたのです。
チャートは、角ばった形を生かした庭石(ロックガーデン)に使われ、全国的によく見かけるようになっています。
竹富島には、特に重要な6つの御嶽(オン)があり、麦の神様、粟(あわ)の神様、大豆や小豆の神様、雨の神様らがいます。水不足に悩まされ、コメが採れずに苦労を重ねた歴史が思い起こされます。
竹富島では、ふた月に1度のペースで祭りが行われ、神様とともに時の流れが進んでゆく、特別な世界です。
【ブラタモリ竹富島】全ロケ地|白い砂・黒い石垣・赤い瓦屋根、その背後にある歴史とは?#197(とらべるじゃーな!)
沖縄本島でブラタモリ
竹富島編のほかでは、開けた那覇空港駅からスタートし、太陽や日の出をイメージして、東へ東へと歩を進めた2020年新春スペシャルも記憶に残っています。
新春スペシャルは、鶴瓶さんと同行しますが、鶴瓶さんもさぞ驚いたのではないでしょうか?
まず、浦添グスク(浦添城跡、琉球王国発祥の地)から、神秘的な巨石が印象的な斎場御嶽(せーふぁうたき)に向かいます。御嶽は、竹富島ではオンですが、沖縄本島ではうたき(またはおたけ)と読みます。
海を渡り、神話上の琉球の始まりの地、久高島に至ります。
通常の旅番組ではなかなか訪ねないルートで、沖縄の原点を知ることができました。今後、当ページでは全国のブラタモリを順次振り返りますので、下のボタンからフォロー頂けると幸いです。
【ブラタモリ沖縄本島】全ロケ地|タモリさん①那覇、②首里城、③浦添・斎場御嶽・久高島へ(とらべるじゃーな!)
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【完全版】ブラタモリ 過去放送の一覧リスト(とらべるじゃーな!)