東北への平日旅が誰でも２万円引き！JR東日本「キュンパス」が販売終了間近
関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな！です。
現在JR東日本は、３月14日までの平日利用限定で、１日１万円での乗り放題パス「キュンパス」を発売しています。（2024年の販売は終了しました）
駅のポスターをちょっと見るとカップル専用に見え、よーく見ても大学生のグループもOKくらいにしか見えない切符ですが、実は年齢問わず１名から利用できます。
キュンパスの行き先は？
利用できる区間は、おおむねJR東日本の管内ですが、東北の海沿いを走る三陸鉄道線なども利用できます。お買い得感から、多くの方が東北新幹線沿いを選ぶでしょう。
１泊２日の行程（２枚２万円）よりもお得感が高い日帰り（１万円）なら、現地での十分な滞在時間や、今年は少な目の雪の状況から、岩手県は候補になりやすいでしょう。盛岡への日帰りは往復３万20円ですので、約２万円もお得です。
なお、例えば新潟でも、日帰り（通常往復２万460円）なら、お得になります。
キュンパスとは？
キュンパスは説明を聞いてもやや難解です。実際の予約手順に沿って理解すると、スムーズです。
キュンパスは、えきねっと（JR東日本の公式予約サービス）限定で、乗車日の２週間の同曜日から予約が可能。例えば23日（祝）には、３月８日（金）～14日（木）（最終利用可能日）の予約が可能です。
例えば、日帰りなら３月８日の１枚を購入、１泊なら11･12日の２枚の購入となります。８・11日分を購入し、９・10日に現地滞在といった使い方も可能です。年齢問わず１名から購入できますが、子ども料金はありません。
えきねっとの落とし穴と、事前に調べておきたい指定席の発売状況
キュンパスは、割引率が非常に高いためか、有人窓口での予約は不可。
必ずえきねっと（JR東日本の公式予約サービス）の会員登録を行い、えきねっとから予約します。その際、よく引っかかる落とし穴がいくつかあります。
１つ目はこちらのセキュリティ認証。直前に登録した暗証番号が間違っていたのかな？と感じますが、実は正しい暗証番号でもランダムに出現。
２つ目は、発券が必要なこと。えきねっとに慣れている方は、Suicaなどに紐づけたチケットレスサービスの利用も多いと思いますが、キュンパスは必ず発券が必要。JR東日本の指定券の券売機に「おトクなきっぷ」ボタンがあり、QRコードをかざします（有人窓口でもOKですが、特に大きな駅は混みやすいです）。
発券に必要なＱＲコードは、えきねっとのマイページから表示させることができます（スマホからえきねっとにログインすると便利）。また、指定席券売機は、有人窓口よりかなりすいていますが、現在外国人旅行客の使用が非常に多く、出発前日までに発券しておくと安心です。
また、キュンパスを購入するまでに、お目当ての新幹線の指定席の状況を調べておくのがおすすめです。（購入と同時または事後に、えきねっとで予約できます）
キュンパスは、企画段階で東北旅行への利用を想定していますが、東北方面の新幹線の長距離列車（はやぶさ・こまち・つばさ）は全車指定席です。そのため、キュンパス１枚あたり２回まで（日帰り往復利用を想定）指定席を利用できます。
普段、上越や北陸新幹線を利用の方にはイメージしづらいですが、はやぶさ号は指定席が満席となることも多い列車ですので、注意が必要です。
もしお目当てのはやぶさが満席だった場合、盛岡まで併結のこまちは開いている場合があります。また、はやぶさのTRAIN DESK（ワーク＆スタディ優先車両、旅行客も利用可）は開いていることも多いです。こちらはえきねっとでは予約不可ですが、駅でキュンパスのチケット発券後、指定券券売機で「指定席」→「回数券・おトクなきっぷに座席指定」のボタンから予約できます（ちょっとした裏ワザ）。
早速予約してみよう
えきねっと（PC、スマホ）にアクセスすると、上の方に「たびキュン早割パス」の青字のリンクが出ます。
リンク先の指示に従い、「おトクなきっぷの申込」へ進みます。
「おトクなきっぷの申込」では、出発地と目的地を設定しないのがポイントです。利用開始日のみ指定します。
すると、予約できる日付の場合、キュンパスの表示が出てきます。
あとは、取りあえずキュンパスのみを予約するか、指定席を一緒に予約するかを決定します。
後日指定券を取る場合は、えきねっとのマイページ（顔のシルエットのアイコン）から、「JRきっぷの申し込み 確認……」のボタンへ進み、このきっぷを利用して列車を申し込む、へと進みます。
えきねっとの操作は慣れればかんたん
えきねっとは、操作が複雑という指摘を受けやすいサービスですが、キュンパスに関しては、比較的よく作り込んであります。
しかし、きっぷ自体が格安（１日乗り放題１万円）の分、ややクセがあり、次のような点は押さえておきます。
・カップルや若者グループでなくても、１名から利用できる。
・14日前（２週間前の同曜日）までしか予約できない（確実にその列車に乗りたい正規料金客を優先しつつ、直前に決まる出張などへの利用は避けたい？）
・えきねっとでしか予約できないが、チケットレスではない。
・東北旅行を想定しており、はやぶさ、こまち、つばさの指定席を確保する必要（裏ワザは指定席発券機限定のTRAIN DESK）。
・予約後、指定席券売機（有人も可）でキュンパスは発券できるが、発券後はキャンセルが面倒になる（予定が流動的な場合や天候を見たい場合、発券は遅めに。ただし外国人旅行客の行列に注意）。
行き先はズバリ岩手県！
キュンパスの行先の選択肢は無数にあり、悩むところです。しかしもし日帰りなら、割引幅が大きく、移動時間と観光時間のバランスがとりやすい、岩手県が候補でしょう。
今年は、雪も少な目で、例えば平泉駅周辺の世界遺産は、徒歩で行ける場所もあります（中尊寺金色堂の国宝仏像11体は東京国立博物館に貸出中ですが、逆にすいており拝観は可能）。東北新幹線の一ノ関駅から平泉駅まで、東北線で７～８分です（ときどき雪の日があり、ぬかるみ等に備え雪用シューズがあると安心です）。
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せっかくシーズンオフに行くのだから、気軽に自由席で穴場へ行きたいという方は、北陸新幹線・上越妙高駅と、近くの高田駅の寺町がおすすめです（豪雪地帯のため必ず雪用シューズをご用意ください）。
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ブラタモリのロケ地は下で確認できます。
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ヒント 東北新幹線は普段から混みますが、上越新幹線は余裕があります。新潟周りで酒田（ブラタモリロケ地）へ行く場合、新潟からの特急いなほ号は、指定席にはまだ余裕があるようですが、自由席（３両）は混むかも知れません。日帰りなら２度の指定席の権利を、いなほ号で使用するのも手です。ただし、大宮以北から上越新幹線に乗車の場合で、同行人数が多い場合や窓側の席を確保したい場合、指定券を持っていると安心です（その場合、いなほ号の出発時刻より30分以上は早めに新潟に着くとよいでしょう）。
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