関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな！です。

都内や神奈川県は晴天に恵まれ、春ももうすぐそこ。お出かけのシーズンがやって来ました。

こちらは、小田急線の各駅停車で新宿から３駅の代々木八幡駅。

駅名の響きから、古い住宅地のようなイメージでしたが、静かでおしゃれな街に変貌しているようです。駅の南側は、一部で奥渋谷と呼ばれています。

駅前には、昔ながらのそば屋さん、オープンカフェ席のある飲食店、海老名サービスエリアとここにしかないというバターミルクフライドチキンの新店など、新旧バラエティに富んだお店が並びます。

人通りが少なめのため、オープンカフェ席で仕事をする人も。おしゃれな人や外国人が多い町です。

ポルトガル人にとっての「おまんじゅう」とは？

ぜひ立ち寄りたいのが、ポルトガル菓子のNATA de Cristiano’s（ナタ・デ・クリスチアノ）。

評判の良いエッグタルトを求めて行列ができますが、テイクアウト専門のため、列の進みは比較的早めです。それでも、土日祝日は要注意で、並ばずに済む予約もおすすめです。

評判の高いエッグタルトは、パステル・デ・ナタの名前で販売（300円、2024年３月現在）。ポルトガルでは、日本のおまんじゅうのような、国民的なお菓子です。

パイの皮のサクサク感は類を見ないもので、卵感のあるカスタードクリームは、甘さが自然でおすすめ度はＡクラス。予約の場合、こちらを５個、10個というお客さんが多いようです。

川の跡の遊歩道

エッグタルトのお店のそばには、遊歩道への入口。遊歩道を眺めるオープンテラス席で、パンやコーヒーをたしなむ人も。

実はこの遊歩道、文字通り「谷」の地形だった渋谷へ流れる、宇田川の跡を利用した遊歩道。現在、川は地下を流れる暗渠（あんきょ）となっています。

昔も、川の流れを眺めながら一息つく場所だったのかも知れません。土地の役割は変わらないようです。

なお渋谷へ向かって左側には巨大なNHKの建物群がありますが、オリンピック前には「ワシントンハイツ」と呼ばれた、米軍兵舎や住宅が立ち並んでいました。

自然のままで甘すぎないソフトゼリー

宇田川の跡を利用した遊歩道に沿う、お店もまばらな商店街に立つGelee de fruits （ジュレ デ フルーツ）は、2022年３月にオープンしたフルーツゼリー専門店です。

毎朝仕入れたフルーツを使い、白砂糖や香料、着色料、保存料、人工添加物を使用せずに、手作業で作られています。

東京で瓶入りフルーツと言えば、シロップがしみ込んだ神田近江屋洋菓子店が名高いのですが、Gelee de fruitsは朝仕入れの果物を使用のため、ほぼそのまま生の果物のイメージです（なお容器はプラスチック製です）。

白砂糖の代わりにてんさい糖を使い、柔らかいゼリー部分の甘さは非常に控えめ。子ども向きではなく、糖質や健康を気にしている女性にピッタリのものでした。

代々木八幡のこのほかの穴場スポットや、都内の穴場スポットは下のページに一覧があります。

【都内再発見】人が少ない穴場スポット　ひとり旅もOKな厳選10選（とらべるじゃーな！）