春日井市を拠点として不幸な猫を増やさないための地域猫活動をされている「春日井さくら猫の会」さんの保護猫譲渡会へ行ってきました。

皆さんは「猫と暮らしたい」と思った時に、どんな選択肢が思い浮かぶでしょうか。

ペットショップでお迎えをする、知人から譲り受けるなど様々な方法がありますが「保護猫をお迎えする」という方法は、まだまだ広く認知されてはいないかもしれません。

今回は地域猫活動の一環として、「保護猫を新しい家族につなげる場」である譲渡会を積極的に開催されている「春日井さくら猫の会」さんにお話を伺いました。

今回伺ったのは春日井市浅山町にある総合福祉センターで開催されていた、春日井さくら猫の会さんの保護猫譲渡会です。

春日井さくら猫の会さんは、地域猫活動に力を入れて活動をされている団体さんです。

地域猫活動とは、不幸な猫をこれ以上増やさないために飼い主のいない猫に対しTNR（Trap：野良猫の捕獲をし、Neuter： 不妊手術をし、Return： 猫を元の場所に戻す。の頭文字を取ったもの）をして、里親さん探しをしたり、地域猫としてその命を全うできるよう見守る活動の事です。

地域猫活動については、昨今様々なメディアでも取り上げられる機会が増えているのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

その活動の一環として行われているのがこの「保護猫譲渡会」です。

会場には新しい家族を待つ保護猫たちがたくさんおり、里親希望の方は自由に見たり、保護主さんに話を聞くことが出来るようになっています。

それぞれの猫達が入るケージには、その子の詳しい性格やワクチン、避妊去勢手術の有無などが記載されており、お迎えするうえでどんな子かよくわかるようになっていました。

また、この譲渡会は春日井さくら猫の会の他、個人で保護猫活動をされている方々も多く参加されており、それぞれが保護された猫を連れて参加されていました。

普段と違う場所に緊張する猫たちの姿も見られましたが、中にはとてもリラックスしている子やお昼寝する姿も見受けられました。

とても悲しいことに、コロナ禍が落ち着き猫を捨てる人も多いそうで、人馴れしている大人猫もたくさん参加していました。

実はライターも保護猫と暮らしてはいますが、譲渡会に参加するのは今回が初めて。

緊張しながら訪問させていただきましたが、保護主さんたちもとても親切に様々なことを教えてくれるので、譲渡会が初めてという方でも安心して行くことが出来ると感じました。

今回伺ったのは保護猫譲渡会でしたが、他にも野良猫の医療費などに必要なお金を集めるために、会員や支援者による手作りの猫グッズや雑貨やアクセサリーなどの物販をしたり、不要になった本やCDやDVD、ゲームなどの回収などもされているそうです。

これらは猫をお迎えする予定がない方でも参加することが出来るので、興味のある方は春日井さくら猫の会さんにお問い合わせください。

地域猫活動をされている方々は仕事として行っているわけではなく、皆さん他の仕事を持ちながらあくまでもボランティアとして活動をされています。

地域猫活動については様々な意見があると思いますが、地域にいる猫達をどう守っていくか、いかに理解を深めていくかが課題だと皆さんおっしゃっていました。

春日井さくら猫の会さんの保護猫譲渡会は月2回のペースで開催されており、ブログやInstagramでも里親募集中の子を確認することが出来ます。

また会の活動内容についても掲載されているので、興味のある方は是非チェックしてみてください。

次回の譲渡会は11月3日(金・祝)の10時～15時に春日井市西山町の新和建設 春日井展示場で開催されます。

「猫と暮らしたい」という思いのある方は「ペットショップで買う」という選択肢の他に、「保護猫をお迎えする」という選択肢もあるので、気になる方は譲渡会に足を運んでみてくださいね。

※取材では春日井さくら猫の会様のご協力により、次回譲渡会ポスターのデータを無償でご提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。