11月12日(日)に春日井市坂下町にあるダイコク電機坂下事業所で春日井さくら猫の会による保護猫譲渡会が開催されました。

当日は生後2か月の子猫から成猫まで新しい家族を待つたくさんの猫達が参加し、里親希望の方も数多く来場されました。
大手企業を会場として譲渡会が開催されることは珍しく、市内でもあまり例を見ないことだと思います。

そこで今回は当日の様子と、坂下事業所で開催されるに至った経緯をダイコク電機さんに取材させていただきました。

今回伺ったのは、春日井市坂下町1丁目にあるダイコク電機坂下事業所です。
ダイコク電機株式会社はパチンコホール向けコンピュータシステムの開発・製造・販売などを手掛けている名古屋市中村区に本社を置く大手企業です。
そのダイコク電機坂下事業所で、春日井市公認のボランティア団体であり春日井市を拠点として地域猫活動をされている「春日井さくら猫の会」が主催する保護猫譲渡会が開催されました。

坂下事業所は国道19号線からも近いのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

ライターもおしゃれな建物で気になってはいたのですが、中に入るのは今回が初めて。

中に入ると大変スタイリッシュで素敵な空間で驚きました。

この室内の壁際に沿って、参加する猫達がケージに入り未来の家族を待っていました。

中には飼い猫だった子もおり、保護猫といっても様々な背景を持つ猫さんがいることが分かりました。

中には緊張して固まってしまう子や、タオルに隠れてしまう子もいましたが

すっかり寛いで爆睡している子も見られました。

会場には子猫だけではなく成猫もたくさん参加していたので、ご家庭の事情などで子猫をお迎えすることが難しい方でも可愛い猫達と出会えるチャンスがあります。

また、当日はチャリティーの物販も会場内で行われました。
これらは会員さんや支援者さんによる手作りの品で、可愛いアパレル小物やアクセサリー、猫グッズなどが並んでいました。

CD・DVD・本などの不用品回収コーナーもあり、これらの売り上げは地域猫活動の活動費や猫達の医療費に充てられる仕組みです。

当日参加することが出来なかった里親募集中の猫達のポスターもあり、家族を待つ保護猫の数の多さがよく伝わってきました。

このような大手企業の事業所で保護猫譲渡会が開催される事は珍しいことだと感じたので、今回の会場であるダイコク電機の担当者さんに譲渡会を開催されるに至った経緯をお伺いしてみました。

Q：御社で保護猫譲渡会を開催されるに至った経緯を教えていただけますでしょうか。

A：「弊社では各事業所から選出された若手社員が、活性化委員として各グループに分かれ、業務上の諸問題について、従業員の意見を取りまとめて会社に提案、レクリエーションの企画・運営、社会貢献活動を行い、 社内の活性化に努めています。
活性化委員会の社会貢献活動グループでは会社宛に保護犬、猫への寄付に関する手紙が届いたこともあり、2023年度は動物保護に着目することにしました。
そこで保護猫の活動団体に寄付することが出来る「みんなのきふ」というサービスを提供する「アスラネット株式会社」と、実際に活動を実施している「春日井さくら猫の会」という春日井に籍を置く２つの会社及び団体に取材を実施させて頂きました。
取材を行い、保護猫の現状に関する課題を確認し、「春日井さくら猫の会」が現状困っている金銭面、譲渡会会場の確保の2点で何かご協力出来ることが無いか検討し、金銭面では「みんなのきふ」を利用した寄付、譲渡会会場の面では弊社坂下事業所を譲渡会会場としてお貸しすることでご協力をさせて頂いた次第です。」

このような回答を頂き、動物福祉に注目が集まる現代において素晴らしい取り組みだと思いました。
会場の貸し出しだけではなく、社内で集まった不用品を「みんなのきふ」を介して買取・販売し、得た収益130,098円を8月末に春日井さくらねこの会へ全額寄付されたそうです。

保護猫団体さんが積極的に地域猫活動をされていても、地域猫・保護猫の数はなかなか減らず、「ずっとのおうち」を待つ猫達もたくさんいるのが現状です。
ボランティア団体さんの努力だけでは限界があるため、こういった影響力有る企業の協力が今後広まっていくと嬉しいですね。

次回の譲渡会は11月26日(日)14：00～16：00に春日井市総合福祉センターで行われます。

猫と暮らしたいと考えている方だけではなく、動物福祉に興味がある方も不用品回収などで支援することが出来るので是非譲渡会に足を運んでみてくださいね。