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リビングのシーリングライトに虫が入るのはなぜ?窓を閉め切っていても侵入する虫の侵入経路は?

TOUYA化学系研究者

一日中窓を閉めきっているのに、リビングのシーリングライトに小さな虫が集まる経験ありませんか?この記事では、リビングのシーリングライトに侵入する虫の侵入経路とその対処法についてご説明します。

リビングのシーリングライトに侵入する虫はどこから来てる?

蛍光灯に侵入する虫の侵入経路は、おそらく玄関やベランダの窓からです。侵入経路は玄関や窓からですが、侵入する原因を作っているのは換気扇です。

換気扇をつけると室内の空気が排出されるので、室内の気圧が下がります。

空気は気圧の高い所から低い所に流れるので、換気扇を付けて玄関のドアを開けることで、玄関の隙間から小さな昆虫は吸い込まれるように侵入してきます。

そうして侵入した虫が、走光性に導かれてシーリングライトに入ってしまいます。

走光性について知りたい方は、私の過去の記事「LEDライトが虫除けグッズになる理由とは!?電気代の節約と虫除けができるおすすめのLEDライトは?」をご覧ください。

虫の侵入を防ぐために換気扇を付けないのは現実的ではないので、給気口の開放をおすすめします。

虫の侵入対策:給気口の開放

平成15年7月以降に建てられた建造物には、シックハウス対策のため24時間換気システムの設置が義務付けられています。

シックハウス症候群とは、室内が換気されず蓄積した大気によって健康に悪影響を及ぼす症状を指します。

虫の侵入や冷暖房の効き具合の悪化等の理由で、給気口を閉めていたり24時間換気システムを利用していないご家庭もあるのではないでしょうか。

給気口を開けておくと室内外の気圧差が和らぐので、実は虫の侵入リスクが減ります。シックハウス症候群対策のためにも、給気口と24時間換気システムは利用した方が良いと思うのでぜひご利用ください。

まとめ:リビングのシーリングライトに虫が入るのはなぜ?窓を閉め切っていても侵入する虫の侵入経路は?

換気扇を回すと室内外の気圧差が生じるため、窓や玄関の隙間から小さな虫が吸い込まれるように入ってきてしまいます。

虫の侵入やシックハウス対策のため、24時間システムの利用と給気口の開放は積極的に利用していきましょう!

化学系研究者

東京工業大学大学院の修士課程を卒業後、化学メーカーの研究者として従事。研究成果がメディアに取り上げられた経験有り。化学に関連する記事を書いています。

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