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2023年のカメムシ大量発生に立ち向かう!効果的な侵入防止対策とは?

TOUYA化学系研究者

 2023年は、日本全国でカメムシの大量発生が見られました。今年は暖冬のせいか、11月になった今でもクサギカメムシが大量発生しています。ここでは、クサギカメムシの侵入を防ぐ方法をご紹介します。

クサギカメムシの特徴は?

 クサギカメムシは冬を越す場所を求めて人の住む家に侵入してきます。カメムシは非常に平べったい体をしているため、わずか2mmの隙間からも侵入することができます。窓や玄関だけでなく、ドアの隙間や換気扇などなど、少しの隙間があれば簡単に侵入されてしまします。ここでは、カメムシの隙間からの侵入を防ぐ方法を記載します。

なお、洗濯物を通じて室内に持ち込まれるケースがありますが、この対策法については、他の記事「2023年秋のカメムシ大量発生!洗濯物を守るための効果的な対策」で詳しく解説しているため、そちらを参照してください。

①網戸の管理

 網戸は経年劣化などにより隙間が生じやすいので、隙間が空いていないかチェックしましょう。また、窓を開ける際は、網戸の隙間が生じないよう右側の窓を開けることを心がけましょう。左側を開ける場合は、完全に開けて隙間を作らないようにします。

②照明の見直し

 カメムシは光に引き寄せられる傾向があります。特に蛍光灯から発せられる紫外線には走光性があり、これに集まりやすくなります。LED照明に変更することで、紫外線の発生を抑え、カメムシの侵入を減らすことができます。LED照明への変更と同様に、外部への光の漏れを最小限に抑えるためにも、遮光カーテンを使用するとより効果的です。

③虫除けスプレーの活用

 網戸や窓ガラスに虫除けスプレーを使用することで、カメムシの侵入を防ぐことができます。市販の虫除けスプレーには様々な種類がありますので、その中から選んで定期的に使用しましょう。例えば、アース製薬の「虫コナーズ 網戸・窓ガラス用450ml」は、網戸や窓ガラスに直接スプレーすることで、侵入するカメムシを予防する効果が期待できます。

特にこちらの商品は、沸点が高いこと、撥水効果があることから、雨などで洗い流されず効果が長続きするのでおすすめです!
【2023年】玄関やベランダでの最強虫除け対策!研究者が本当に効く虫除けグッズを紹介!をご覧ください。

まとめ

 カメムシの侵入を完全に防ぐのは難しいかもしれませんが、これらの対策を講じることで侵入のリスクを大幅に下げることが可能です。侵入してしまったカメムシは、ティッシュやペットボトルをカットした容器で刺激を与えないように外に逃がしましょう。駆除剤を使用する場合は、瞬間冷却タイプのスプレーがおすすめです。

 心地よい秋の季節をカメムシの侵入の心配なく過ごすために、これらの対策をぜひ実践してみてください。そして、万が一侵入してしまった場合には迅速に対処することが重要です。常に防虫対策を怠らず、快適な室内環境を維持しましょう。

化学系研究者

東京工業大学大学院の修士課程を卒業後、化学メーカーの研究者として従事。研究成果がメディアに取り上げられた経験有り。化学に関連する記事を書いています。

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