【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part130:伝統衣装がカラフル
みなさん、こんにちは~!
今回も人気シリーズ「韓国ドラマによく出てくる不思議な行動」をお届けします!
韓国ドラマを見ていると、生活習慣や文化、日本との違いなど、色々と垣間見ることができますよね。
このシリーズでは、これまでにも韓国ドラマに出てくるシーンから、たくさんの面白い発見や情報を取り上げてきました。
読んだことがない方は、過去のシリーズもぜひ、読んでみてくださいね^^
さて、今回はいったいどんな不思議が出てくるのでしょうか?!
それでは、さっそく見ていきましょう~♪
「伝統衣装は、どうしてあんなにカラフルなの?!」
韓国の伝統衣装って、みなさんご存知ですか?
そう!「チマチョゴリ」の名前でよく知られている、あの衣装です。
日本では、チマチョゴリといいますが、韓国では「한복(ハンボク)/韓服」といいます。
韓国時代劇にはもちろん出てきますし、現代でも結婚式や旧正月など、特別な行事のときに着ていますよ。
きっと、みなさんも見たことがあるかと思います。
韓服って、とっても鮮やかな色使いが特徴的ですよね!
韓服だけでなく、韓国の伝統的な風呂敷である「보자기(ポジャギ)」も、とてもカラフルな色使いのものが多いですし、「노리개(ノリゲ)」と呼ばれる、女性が韓服につける装飾品も色とりどりで、とってもカワイイです!
韓服や「보자기(ポジャギ)」、「노리개(ノリゲ)」のような鮮やかさ・カラフルな色使いって、韓国独特な感じがしますよね。
伝統的な衣装や小物類は、どうしてこんなにも鮮やかな色使いでカラフルなのでしょうか?
伝統衣装や小物に多く使われている、黄・青・白・赤・黒の五色を韓国では、「오방색(オバンセク)/五方色」といいます。
これは、中国の「陰陽五行思想」というものが基になっていて、それぞれの色に方位や意味があるという考え方です。
黄・青・白・赤・黒の「오방색(オバンセク)/五方色」を基本にして、さらにそれぞれの隣り合う色を混ぜた「오간색(オガンセク)/五間色」というものもあります。
「오간색(オガンセク)/五間色」は、緑・碧・紅・紫・硫黄の五色です。
「오방색(オバンセク)/五方色」では、黄色は中央を表し、宇宙の中心を意味すると考えられています。最も高貴な色とされていて、皇帝や王様など、位が高く限られた者しか身に付けることができない色とされていました。
「색동저고리(セクトンチョゴリ)」という子供が着る伝統衣装には、「오방색(オバンセク)/五方色」や「오간색(オガンセク)/五間色」が、ふんだんに使われています。
邪悪なものから身を守り、元気に大きくなってほしい、幸せになってほしいという願いが色使いに込められているんですね。
また、結婚式の際に新郎新婦が着る伝統衣装にも、たくさんの色が取り入れられています。
こちらも「색동저고리(セクトンチョゴリ)」と同じように、五方色に守られて、幸せな結婚生活を送れるようにという願いが込められているのでしょう。
「오방색(オバンセク)/五方色」の考えは、韓服など身に着けるものだけでなく、生活のあらゆるところに取り込まれているといいます。
韓国料理を見てみても、「오방색(オバンセク)/五方色」が取り入れられていることが分かります。
みなさんご存じの「비빔밥(ビビンパプ)/ビビンバ」も、白いご飯の上に色とりどりの具材がのせられていますよね。
「구절판(クジョルパン)/九節板」という宮廷料理をみると、五方色が取り入れられていることが、とても分かりやすいです。
中央に置かれたクレープのような薄い皮が入った器を取り囲むように、周りの八つの器には色とりどりの具材が並べられています。それぞれの具材を皮に包んで食べる料理です。
また、建物にも「오방색(オバンセク)/五方色」が取り入れられていました。
時代劇などで宮廷の柱や天井、祭壇が出てきたら、よ~く見てみてください。一色ではなく、とてもたくさんの色が使われています。。
いかがでしたか?
今回は、韓国の伝統衣装がカラフルな理由について書いてみました!
鮮やかな色使いは「오방색(オバンセク)/五方色」という考え方が取り入れられていたからだったんですね!その色が持つ力を衣食住に取り入れていたというわけですね。
今回も新たな発見がありましたね!
それでは、また次回もお楽しみに~!
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