防府市松崎にある防府天満宮は、日本三大天神のひとつであり、日本最初の天満宮と言われています。

そこには、天神様のシンボルである梅が16種類約1100本も植えられています。

今年は暖かく、梅の見頃も例年より早いと天満宮の方はおっしゃっていました。

境内は梅の柔らかな香りに包まれており、多くの参拝者が思い思いに散策したり、撮影を楽しんでいらっしゃいました。

皆さん笑顔で、とてもゆったりとした良い時間が流れていました。

地元の人は「天様」と呼んで普段から親しんでいますが、やはり梅の時期は、ピンクや黄色、白などの色とりどりの鮮やかな景色のおかげで、ひときわ華やかで賑わっています。

時々、見知らぬ人同士の、「撮りましょうか？」「お願いします」「ありがとうございました」の、笑顔のやり取りも聞こえてきて、ぽかぽかとあたたかい気持ちになりました。

今月25日には、お酒を造る際に使用された、防府天満宮境内や山口県内で採れた梅の実「出世梅」の配布や、婦人会による甘酒の御接待をはじめとした様々なイベントが行われる予定だそうです。

コロナ以来、日常が戻ってきてこういった行事が再開されたことを天満宮の方も喜ばれていました。

多くの方の参拝が予想されるそうで、賑やかな天様が帰ってきたなぁと嬉しく思います。

また、3月1日には人形感謝祭があり、5日までの間、里親探しが行われるとのこと。希望すればお祓いされた人形を譲ってもらうことができるそうです。

雛人形や日本人形だけでなく、フランス人形やぬいぐるみなど、たくさんの人形たちがありがとうの気持ちを込めて預けられています。

昨年ＮＨＫでこの人形感謝祭が特集されたことがあり、今年は天満宮の方も驚くほどの人形が預けられているそうです。

誰かが大切にしてきた人形を、たくさんの中から縁を感じた人のもとで再び大切に可愛がってもらうという流れが、とても素敵だなと思いました。

里親を探す期間が5日間と十分にあるので、預けた方にとっても、迎える方にとってもありがたいなと感じました。

幼い頃から親しんできた防府天満宮、歳を重ねるごとにその魅力の深さに気づきます。

イベントも多く再開されているので、これからのにぎわいがとても楽しみです。

防府天満宮情報