【レビュー】AirPods Max、最高級の装着感と質感 でノイキャン目当てなら即買い
米アップルが昨年12月から販売を開始した、ハイエンドワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」。同ブランドとしては初となるヘッドホン製品の投入に注目が集まったが、はたしてその音質や使い勝手はどれだけ洗練されているのだろうか。そのレビューをお届けしたい。
思わずふれたくなる質感
AirPods Maxは本体にステンレススチール製のフレームを採用。高級ヘッドホンの中でも群を抜いている。また、サイズ調整のための伸縮するアームも高い精度で作られており、そのなめらかな動きは高級家具などを連想させる。
装着感は文句なしの最高レベル
AirPods Maxを装着してまず感じるのは、耳や頭の一部にその圧力が集中せず、包み込まれるような感覚で保持できることだ。ヘッドバンドは頭にかかる圧力を分散し、またイヤーカップも耳に一切触れることない。これにより、長時間のリスニングや作業でも問題なく利用できる。
また、通気性の良さも特徴だ。ヘッドバンドに採用されたニットメッシュやイヤーカップのメッシュ素材はさわり心地がよく、冬場の利用ではあったが汗をかくこともなかった。ヘッドホンといえば夏の暑さが問題となるが、AirPods Maxなら比較的快適に利用できることだろう。
素晴らしいノイズキャンセリング性能
さて、肝心の音質の評価に移ろう。オーディオ製品の好みは人それぞれであることを事前にお断りしておくが、その音質は個人的には「大きなAirPods Pro」というものだった。上下の帯域までバランス良く鳴っており、聞き疲れはしないのだが、逆にオーディオ的な魅力もあまり感じられなかった。ある意味、アップルがリリースしたモニターヘッドホンといえるかもしれない。
一方でノイズキャンセリング性能は素晴らしく、ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」をさらに上回る静寂が得られた。これは単純に、イヤーカップが耳を覆うヘッドホンという形状も影響していることだろう。
本体右側には音量の調整だけでなく楽曲のコントロール、電話の応対、Siriの起動に利用できるDigital Crownを搭載。またその隣のノイズコントロールボタンではアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを切り替えられ、なかなか便利だ。
まとめ
このように高い質感と装着感、そしてノイズキャンセリング性能が特徴となるAirPods Max。作業に集中するためのガジェットや楽曲制作、それに騒音に包まれる飛行機での長時間の移動の際には、大いに活躍してくれることだろう。
Source: アップル
文/塚本直樹