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50万円カメラ vs iPhone 13 Pro Max、写真がキレイに撮影できるのはどっち?

塚本直樹IT・宇宙・フード・紛争地域ジャーナリスト

サイテクニュースの塚本です。

買いました、50万円のカメラセットことソニーの「α7 IV」。

カメラといえば最近はスマートフォンの性能向上がすごいんですけれども、実際にこの高いカメラとiPhone、どちらが綺麗かっていうのは皆さん気になっていると思います。そこで今回のは、こちらの50万円のα7 IVとレンズのセット、そしてこの動画を撮影している「iPhone 13 Pro Max」、どちらが静止画の撮影性能が上なのかを検証したいと思います。

ちなみにα7 IV本体の価格は30万円ぐらいです。これにレンズ「SELP163G」、16から35ミリまでをカバーするF4レンズ、こちらが15万円ぐらい。そしてマイク「ECM-B10」、あとはリモコンとか記録メディア、こういったものを合わせて合計で50万円という計算です。

iPhone 13 Pro Maxの価格はだいたい15万円ぐらいだったかなと思います。50万円のα7 IVのセットとiPhone 13 Pro Max、どちらの方が静止画をきれいに撮影できるでしょうか。

こちらは近所で撮影した花です

左側がα7 IV、右側がiPhone 13 Pro Maxなんですけれども、α7 IVの方がより立体感のある描写ができていると思います。iPhone 13 Pro Maxは結構、ノペッとしていますよね。色の感じもα7 IVの方がずっと自然です。iPhone 13 Pro Maxの方はかなり彩度が高いですが、ちょっと不自然な色合いになっています。

個人的には、α7IVの方がきれいだなという印象ですけれども、人によってはiPhone 13 Pro Maxの、こうはっきりした色とかくっきりした描写が好きという方もいるかもしれません。

次はマクロ撮影を比較してみましょう。といっても、私が所有している「SELP1635G」はマクロ撮影はあまり対応していなくて、これくらいしか葉っぱに寄れませんでした。一方でiPhone 13 Pro Maxはマクロ撮影に対応しているので、このように葉脈までしっかりと撮影ができます。葉っぱの描写という意味ではα7 IVの方が上だと思うんですけれども、マクロ撮影ではiPhone 13 Pro Maxの方が上だなと感じました。

もちろんマクロレンズをα7 IVに装着すれば、iPhone 13 Pro Maxよりもずっと綺麗なマクロ撮影できると思います。

次に、ズーム撮影を比べてみましょう。α7 IVの方は一番テレ側の35ミリで、iPhone 13 Pro Maxの方は3倍ズームにした画像です。こうして見ると、それほど違いは大きくないかなという印象です。細かな立体感とかはα7 IVの方が上なんですけれども、建物の壁とかをベタっと塗って上手に見せてくれるのは、iPhone 13 Pro Macかなと思いました。

これはもう本当好みの問題で、より細かな描写ができるα7IVか、あるいはベタっと塗って見せてくれるiPhone 13 Pro Maxか、お好みなのではないかなと思います。

もちろんα7 IVに望遠レンズを装着すれば、iPhone 13 Pro Maxよりもずっと綺麗なズーム撮影ができるはずです。

次に、物撮りでどれだけ物をぼかせるかという比較をしてみました。α7 IVの方はF値4で撮影したんですけれども、背景も十分にボケて、きれいな撮影になってるかなと思います。ただF4ってことで、ボケはものすごく大きいというよりも、十分な感じかなと思いました。

iPhone 13 Pro Maxの方は「ポートレートモード」を使用しています。ポートレートモードでは人工知能によって擬似的にボケを作り出すんですけれども、α7 IVのF4よりも、より大きくボケていることがわかります。しかも対象物の描写もかなり緻密で、パッと見だと正直、iPhone 13 Pro Maxの方がきれいに撮れているんじゃないかなとも感じました。

もちろん、iPhone 13 Pro Maxのポートレートモードはぼかしたくない場所がぼけてしまったりと、まだまだ不自然なところがあるので、どちらが上と断言はできないんですが、正直iPhone 13 Pro Maxも物取りでは十分に使えると思います。

ナイトショット、夜間での撮影を比べてみましょうα7 IVには特にナイトショットのようなモードはなくて、単純に露出時間を長くした撮影となっています。比較してみると、木とか植物の描写自体はα7 IVの方が上ですけれども、そもそもそこに何があるかという意味では、iPhone 13 Pro Maxの方がずっと物のディテールを捉えていると思います。

もちろん、ちょっと安っぽい描写かなとも思うんですけれども、そこに何があるかを撮影するという意味では、個人的にはiPhone 13 Pro Maxがα7 IVを上回っているかなと感じました。

というわけでα7 IVとiPhone 13 Pro Maxの比較、いかがだったでしょうか。正直、iPhone 13 Pro Maxもかなり頑張っているなという印象です。もちろん、私が所有しているレンズがこれ1本だけでして、望遠レンズとかマクロレンズを買えば、iPhone 13 Pro Maxをずっと上回るような撮影ができることでしょう。

ただ正直なところ、個人で買う分には最新のスマートフォンで十分かな、ここまで高いカメラを買う必要はないのかな、とも感じたのも正直なところです。

ちなみに、もう間もなくアップルから「iPhone 14」シリーズが発売されます。もちろん、iPhone 14 Proも予約したので、こちらとα7 IVとの比較を行う予定です。

サイテクニュースの塚本でした。

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塚本直樹:テクノロジー・宇宙・フード・旅行ジャーナリスト

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IT・宇宙・フード・紛争地域ジャーナリスト

以前はドイツ、ウクライナ、現在はミャンマーにて取材中/Yahoo!ニュース エキスパートにて執筆中/フード系YouTubeチャンネル「Foodie Samurai 腹ぺこ侍」運営中

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