国会議事堂に利用されている、一億年前の大理石【黒部市】
今回紹介するのは、嘉例沢森林公園に向かう途中にある「下立(おりたて)の大理石」です。
この大理石が、「富山県の岩石」に選ばれていることをご存じでしたか。「下立の大理石」という存在は知っているけど、詳しくは知らない。そんな方が多いかもしれません。今回は、そんな「下立の大理石」について紹介します。
「下立の大理石」は、黒部市宇奈月町下立にあります。
この岩石は、トラバーチンという石灰岩です。トラバーチンを覆う砂岩に含まれるジルコンから、なんと一億年前に作られたことが分かったそうです。
立山黒部ジオパークさんの看板には、以下のように記載してありました。
国会議事堂建設の際には、この貴重なトラバーチンを442トンも提供されたそうです。参議院・衆議院両院玄関、階段・二階エレベーターホール・中央広間の板垣退助などの銅像台座で使用されています。
黒部川扇状地や、“世界で最も美しい湾クラブ”に加盟している富山湾、能登半島などが広く見渡すことができます。
このトラバーチンは、国会議事堂のほかにも、宇奈月小学校や黒部宇奈月温泉駅などの内装材に使われているそうです。
そして、国会議事堂に使用されていること、また、一億年前のトラバーチンが学術的に重要とされ、この岩石が「富山県の岩石」に選ばれたそうです。
何気なく目にするものの中に、貴重な物がたくさんあります。
みなさん、秋のドライブがてら、下立地内にある「下立の大理石」に是非立ち寄ってみてください!
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下立の大理石(外部リンク)
住所:黒部市宇奈月町下立