「松桜閣」 末枯れの北陸の銀閣寺 庭園の雪吊りや数寄屋造りは必見【黒部市】
今回は、“北陸の銀閣寺”と呼ばれる、「松桜閣」を紹介します。
松桜閣
若栗にある、北陸の銀閣と称される「松桜閣」です。その呼び名の通り、豪奢な造りではなく、銀閣寺に似た“詫び寂び”がありました。
「松桜閣」は、四方が障子となっており、風通しが良く開放的でした。
障子戸は雪見障子のようになっていました。防寒や目隠しの用途で使われる、上下に動く孫障子はなかったので、見た目の美しさにこだわった建造物なのだと思います。
茶室棟です。雨戸は、上下に収納できるようになっているそうです。余計なものが視界に入らず、スッキリしていて美しかったです。
庭園
庭園には、緩やかに曲がる小川が流れ、末枯れの木々がとても趣がありました。また、多くの形の異なる様々な石灯篭が置かれていました。
池の中州に、お茶室「枕流亭」が建てられていました。
富山の冬の風物詩といえば、雪つりや雪囲いがあります。「松桜閣」もまた、例に漏れず冬の装いでした。
名前にもなっている、松と桜が有名な「松桜閣」ですが、晩秋の紅葉が散りゆく「松桜閣」も、とても趣がありました。
今年の営業はあとわずか。「松桜閣」の雪見障子から見る庭園は、本当に素晴らしかったです。ぜひ、静寂と末枯れの「松桜閣」を楽しんでください。
松桜閣
住所:富山県黒部市若栗2774番地
電話番号:0765‐32‐4332
営業時間:10:00~16:00(4月~11月)
※12月~3月は休館
定休日:毎週水曜日
入館料:300円(小学生以下無料)
お茶席:1人/500円(要予約)
庭園散策のみ:100円(山門前の協力金箱へ)