必見!世界最大級のSEP船が建設する洋上の巨大風車…ラストとなる3基目の工事開始【富山県入善町】
入善沖で洋上風力発電施設を建設しているSEP船「BLUE WIND」が、3基目の風車を建設しています。今回は、SEP船作業の最新状況を紹介します。
この洋上風力発電施設は、民間資本による一般海域での洋上風力発電としては全国初の事業です。巨大な風車を3基設置し、一般家庭約3,600世帯分の電力が供給される予定です。
SEP船「BLUE WIND」
洋上風力発電施設の建設には、世界最大級のSEP船「BLUE WIND」を使用しています 。作業中は、船から足が生えたような特徴のあるユニークな姿をしています。
この船は全長142メートルという巨大な船です。パワフルで驚異的なスペックを持ちます 。
SEP船の作業
4月上旬から洋上で基礎工事を開始したSEP船「BLUE WIND」。5月20日から2基目の風車を据え付け、5月30日からは、いよいよラストとなる3基目の風車を据え付ける工事に取りかかっています。SEP船「BLUE WIND」での作業は6月上旬で終える予定です。洋上風車の完成予定は8月で、9月からの運転開始を目指しています。
4月の作業風景です。土台となる黄色い部分を設置していました。作業には巨大なクレーンを使用するため、クレーン技術も、ぜひ見てほしいおすすめポイントです!
5月9日からは、1基目の風車据え付け作業が行われ巨大な羽根が取り付けられました。5月11日に見学した時は、白い柱の上で発電機を取り付ける作業をしていました。望遠鏡などを使うと、高い柱の上で人が作業をする風景も見学できますよ!
5月20日からは、2基目の風車建設が開始されました。5日ほどで羽根を据え付け、3基目の部品を積み込むため、石川県の七尾港へ帰港しました。
七尾港で部品を積んだSEP船「BLUE WIND」は、入善沖に戻り、現在、3基目の風車の据え付け作業を開始しました。
巨大クレーンで部品をつり、柱を組み立て、羽根を据え付ける作業を見られるラストチャンスです!珍しい、洋上の巨大風車設置作業を、ぜひご覧ください!
最後に
たくさんの方が、珍しいSEP船「BLUE WIND」の作業風景を撮ろうと訪れておられました。駐車スペースには、石川ナンバーや岐阜ナンバーの車も見られます。
今回お話を伺った方は、偶然にも、筆者の「SEP船」の記事を読み広島県から来町された男性2人組でした!男性らは、「SEP船」を見学するため、公共交通機関を利用し宿泊を伴う旅行を計画、初めて北陸地方に足を踏み入れたと話してくださいました。
気恥ずかしくも嬉しい出会いに驚くとともに、SEP船「BLUE WIND」の人気の高さを再認識しました。
富山県入善町横山沿岸で進む洋上風力発電施設の建設。SEP船「BLUE WIND」での洋上の風力発電施設建設は、6月上旬までに作業を終える予定だということです。みなさんも、今しか見られない「SEP船」のある景色を見に訪れてみてはいかがでしょうか。
※SEP船「BLUE WIND」に部品を積む作業は石川県の七尾港で行われるため、建設期間中であっても入善沖でSEP船を見られないことがあります。
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