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「∞」を目撃せよ!海岸に出現した色鮮やかな巨大看板は蜃気楼を活かしたパブリックアート【黒部市】

つむみ地域情報発信ライター(入善町・黒部市)

富山県黒部市の海岸に設置されている「m」型の巨大看板について紹介します。

《infinity~mirage(インフィニティ ミラージュ)》プロジェクト

《infinity~mirage》は、千葉県を拠点に活動しているアーティストユニット「山下麻衣+小林直人」による 「m」型の巨大な看板とライブ映像 を利用したパブリックアートです。

横14.1メートル高さ2.3メートルの「m」型の巨大なパブリックアート(撮影:2023年8月23日)
横14.1メートル高さ2.3メートルの「m」型の巨大なパブリックアート(撮影:2023年8月23日)

黒部市生地海岸の護岸堤に設置されたこの作品は、富山湾特有の神秘的な現象“蜃気楼”を活かし、「m」が下方向に反転し「∞(無限)」の形に見えることを期待するものです。ライブ配信用のカメラは、対岸の、海の駅「蜃気楼」(魚津市)に設置され、YouTubeで24時間配信されています。そのため、いつでもどこからでも作品や蜃気楼を鑑賞/観察することができます。

山下麻衣+小林直人《infinity~mirage》2021/2023~(ライブ映像スチル、2023年8月16日)
山下麻衣+小林直人《infinity~mirage》2021/2023~(ライブ映像スチル、2023年8月16日)

このプロジェクトでは、スタンプラリーやインスタグラムなどで関連イベントを実施しています。この作品をとおして、楽しみながら、観光や学び、自然を日常に取り入れることができます。あらゆる分野において多様な接点を生む、無限の可能性を秘めたプロジェクトです。

「しんきろうロード」(魚津市)から観た「m」型看板の実景
「しんきろうロード」(魚津市)から観た「m」型看板の実景

富山湾の蜃気楼

蜃気楼は、春と冬によく出現すると言われます。春の蜃気楼は上位蜃気楼(上へ伸びたり反転したりする蜃気楼)が多く、冬の蜃気楼は下位蜃気楼(下に反転する蜃気楼)が多いとされています。

下位蜃気楼が出現しやすいとされるこれからの季節に、「∞」の目撃情報が多く寄せられることを期待したいですね!

「m」が下位蜃気楼によって反転し「∞」を捉えた画像(海の駅蜃気楼近くの海辺、2023年7月3日) 撮影:佐藤真樹(魚津埋没林博物館)
「m」が下位蜃気楼によって反転し「∞」を捉えた画像(海の駅蜃気楼近くの海辺、2023年7月3日) 撮影:佐藤真樹(魚津埋没林博物館)

最後に

この作品は、対岸のライブカメラで蜃気楼現象を鑑賞/観察できるだけでなく、現地でも楽しめます。

色鮮やかな巨大看板は見ごたえがありますし、ライブ配信されているので、看板の中央に立つと自分の姿が作品の一部になって映っているのが見られるかもしれません。運良く蜃気楼が出現していれば、自分自身が蜃気楼に反映されている映像も見られるかもしれません!

YouTubeでのライブ映像は、看板横に設置されたQRコードを読み込むほか、黒部市美術館のホームページからもご覧いただけます。作品設置期間、およびライブ配信は、2023年3月15日頃まで。

《infinity ~ mirage》「m」型看板屋外設置場所
生地海岸堤防
〒938-0083 富山県黒部市生地阿弥陀堂1068-1
(作品は堤防の海側に設置されています。荒天時は危険ですので鑑賞はお控え下さい。)

《infinity ~ mirage》ライブ配信用カメラ設置場所
海の駅 蜃気楼
〒937-0053 富山県魚津市村木町 定坊割2500-2

お問い合わせ先
黒部市美術館:0765-52-5011
魚津埋没林博物館: 0765-22-1049

地域情報発信ライター(入善町・黒部市)

自然豊かな富山県入善町在住のインタビューライターです。食べたい!行きたい!知りたい!と思う、最旬の情報をお届けします。

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