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春を満喫するバスツアー 可憐な春の花や氷河の一滴を味わう【黒部市】

つむみ地域情報発信ライター(入善町・黒部市)

フキノトウやホタルイカが見られるようになり、少しずつ春の訪れを感じる季節となりました。春の息吹が次々と芽吹く様にワクワクします。今回は、春を満喫できるツアーの体験をレポートします。

黒部市吉田科学館が年に5回開催する、学べるバスツアー「ジオ&みずはくツアー」。3月16日に行われた「扇状地の春を散策しよう 春の息吹を感じよう」では、黒部川扇状地を巡りながら春の花などを観察しました。

豊富な知識で様々な質問にも答えてくれる解説員さん
豊富な知識で様々な質問にも答えてくれる解説員さん

吉田科学館

富山県黒部市に位置する吉田科学館は、科学について楽しく学べる施設です。プラネタリウムを鑑賞できる施設として知られている吉田科学館。入館だけなら誰でも無料。毎日開催される「サイエンスショー」や回廊の展示なども無料で見学できます!行くと何か新しい発見がある!そんな吉田科学館です。

2023年度に開催された「ジオ&みずはくツアー」のポスター
2023年度に開催された「ジオ&みずはくツアー」のポスター

ジオ&みずはくツアー

吉田科学館が、年に5回開催している「ジオ&みずはくツアー」。黒部川扇状地をバスで巡る体験型のフィールドツアーです。

参加費は、なんと500円(昼食は各自)。小学生以下は無料です。今回のツアーは、黒部市から入善町まで黒部川扇状地を広く巡りました。

広い庭園に咲く、珍しい白いショウジョウバカマ。
広い庭園に咲く、珍しい白いショウジョウバカマ。

松桜閣

北陸の銀閣と称される松桜閣。可憐な白い花のキクバオウレンやネコノメソウ、希少な白いショウジョウバカマを見ることができました。

宮野運動公園展望台から見た黒部川扇状地と散居村。
宮野運動公園展望台から見た黒部川扇状地と散居村。

宮野運動公園

流水客土の説明を聞きながら、黒部川扇状地や散居村を眺めました。宮野運動公園には、桜並木や新幹線が黒部宇奈月新幹線駅に到着する様子を見ることができる展望台があります。

黒部峡谷にある氷河が清水に含まれているらしい!
黒部峡谷にある氷河が清水に含まれているらしい!

清水の里

清水や共同洗い場が21カ所もある名水街道を通り、富山鉄道生地駅前に位置する「清水の里」で清水を味わいました。黒部峡谷の“氷河”の水が含まれていると聞いて飲むと、今まで以上に美味しく感じました。

ピンクに色づいたショウジョウバカマ。この周辺の地域では、ショウジョウという演目の獅子舞を舞う。
ピンクに色づいたショウジョウバカマ。この周辺の地域では、ショウジョウという演目の獅子舞を舞う。

杉沢の沢スギ

春の杉沢の沢スギでは、ピンクの愛らしい花、ショウジョウバカマが群生している様子をみることができました。花が赤いのは、お酒が好きだという伝説の動物「猩々(ショウジョウ)」が酔っ払っている様だとか。

存在感のあるミズバショウ。
存在感のあるミズバショウ。

墓の木自然公園

墓の木自然公園はオートキャンプ場があり、綺麗な川が流れています。ここでは、ミズバショウやヤドリギなどを観察しました。ヤドリギの種を運ぶ美しい鳥レンジャクについてのお話も伺いました。

地域が冠した、可憐なコシノコバイモ。
地域が冠した、可憐なコシノコバイモ。

愛本橋

愛本橋では、黒部川扇状地が扇状になった理由や、奇橋についての解説を聞きました。周辺で観察できた春の花は、うつむくように花をつけるコシノコバイモ。奥ゆかしさを感じ魅了されました。

吉田科学館の学芸員さんが同行。たっぷり解説してくれます!
吉田科学館の学芸員さんが同行。たっぷり解説してくれます!

最後に

解説の方々のお話が深く楽しく、春を存分に満喫しました!

毎回異なるテーマで、年に5回開催されるバスツアー「ジオ&みずはくツアー」は来年度も実施される予定です。開催日の一か月前から申し込みが開始されます。興味のある方は、吉田科学館の公式ホームページをご確認いただき、お早めにお申し込みください。

吉田科学館(外部リンク)
住所:富山県黒部市吉田574-1
電話番号:0765-57-0610
営業時間: 9:00~17:00
休館日:月曜日(12月29日~1月4日)
料金:入館無料
   プラネタリウム(一般)300円
   プラネタリウム(高校・大学生)150円
   プラネタリウム(中学生以下)無料

地域情報発信ライター(入善町・黒部市)

自然豊かな富山県入善町在住のインタビューライターです。食べたい!行きたい!知りたい!と思う、最旬の情報をお届けします。

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