タイトル画像

専門マスター

  • いいね エラーが発生しました。
    時間をおいて再度お試し下さい。

地球外文明の数は天の川銀河内で「36個」あると判明!?

宇宙ヤバイchキャベチ

科学系YouTuber

QRコード

スマホ版Yahoo! JAPANのフォローで最新情報をチェックしてみよう

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。

今回は「天の川銀河内にある地球外文明の数」というテーマで動画をお送りしていきます。

●地球外文明はどれくらいある?

これまでの人類の歴史の中で、地球外にいる生命体が発見されたことは一度もありません。

太陽系内で地球外生命が存在している有力候補の天体としては、火星、エウロパ、タイタン、エンケラドスの4つの天体が挙げられます。

これらについては今後の探査でその真相が明らかになるのに期待がかかります。

とはいえこれらの太陽系天体に存在し得るのは、非常に基本的な生命体であって、人間のように高度に発展した文明を持つ「知的生命体」とは程遠い存在である可能性が極めて高くなっています。

地球外の生命がどれくらい存在しているのかも当然気になってくるところですが、その中でも人類と通信ができる可能性のある知的生命体がどれくらい存在するのかも非常に気になりますよね。

彼らと通信をすること以上に、人類の希少性は本当はどれだけ高くて、私たちは将来どのような結末を辿るかを知るという意味でも、地球外知的生命体がどれくらい実在しているのかを知ることに価値があります。

●最新の計算式

そんな中、ノッティンガム大学の研究者たちは、最新の計算式を作り、その中に観測データに基づいた数値を代入することで、銀河系内に存在する電波通信が可能な文明を持つ恒星系の数を試算しました。

それぞれの変数の持つ意味と大体の数値はこの通りです。

N:今この瞬間に通信が可能な文明が存在する恒星系の数
N*:天の川銀河内の恒星の総数(2500億個)
fL:文明が育まれるのに十分な年齢である恒星の割合(0.015)
fHZ:恒星系のハビタブルゾーンに惑星が存在する割合(0.19)
fM:文明が育まれるのに十分な金属が含まれる割合(0.5)
L:通信可能な文明の平均存続期間(100年)
τ':生命の平均存続期間(10億年)

この計算式を解くと、Nは約36と算出されます。

つまり今この瞬間の天の川銀河内に、通信可能なほど高度に発展した文明の数が、地球を含め36個存在すると推定されているわけです。

36個あると聞くと、かなり現実的な数字に感じてくると思います。

ですが仮に文明を持つ惑星が36個天の川銀河内に存在していた場合、各惑星間の平均距離はなんと約17000光年にもなってしまうそうです。

これは本当に絶望的な距離でして、人類が最初にラジオを放送したのは1895年なので、その当時発せられた電波もまだ地球からたったの125光年ほど先までしか到達していません。

さらに電波は宇宙空間全体に広がっていくので、地球から遠ざかるほど場所ごとの電波の強度が弱くなり、いずれ検出できなくなるほど弱くなってしまいます。

仮に実際に地球外知的生命体が天の川銀河内に36しか存在しなければ、他の文明からの信号を受信するまでになんと平均で約3060年もかかってしまうそうです!

そのため別の生命体との通信はほぼ不可能とされています…

また、36個という数値は「最も厳しい条件」の下で算出された数値であり、「最も緩い条件」の下では、天の川銀河内に存在する知的文明の数は928個程度となるようです。

この場合でも最も近い別の文明までの平均距離は約3320光年で、他の文明から信号を受信するまでに平均で1030年ほどもかかってしまうそうです。

いずれにせよ、実際にこれまで一度も地球外生命体と通信することができていない私たちが感覚としてもっているのと同様に、私たちの存在は本当に特異で、他の生命体と通信するのは難しいのかもしれませんね。

●実際はより厳しいかも…

先述の研究で天の川銀河内で現存する通信可能な文明の数を算出するために用いられた計算式には、実は地球と同じ環境があった際に、どれくらいの割合で生命が存在するのかという変数が含まれていません。

なのでいわば「地球と全く同じ環境の惑星があれば必ず宇宙人は誕生する」という大前提があります。

ではそもそも生命が誕生する確率はどれくらいで、それを踏まえると地球外生命や文明はどれくらいいるのでしょうか?

生命を形作る細胞の中心にはDNAとRNAという核酸があり、この核酸はヌクレオチドという物質の組み合わせで構成されています。

特にRNAは「最初の生命はRNAから始まった」とされる説があるほど重要なもので、ヌクレオチドが正しく組み合わさることが生命としての必須条件となります。

生命活動が可能なRNAが生まれるには、ヌクレオチドが最低でも40個、典型的には100個以上程度は正しい配列で結合する必要があると考えられています。

東京大学の研究チームは、生命活動が可能なヌクレオチドが「偶然に」正しく結合する惑星が誕生するのに、どれくらいの恒星系があれば達成できるかを計算しました。

その結果、40個繋がった最低限のヌクレオチドが発生するには実に10の40乗個の恒星系が必要になるという計算になったそうです!

さらに100個の配列の場合は、10の180乗個の恒星系が無いと発生しない計算になるそうです。

観測可能な宇宙の中に存在している星の数は大体10の22乗個程度と考えられています。

なんと10の40乗個にすら全く足りていません。

つまり地球のような環境の惑星があったとしても、そこで生命が誕生する可能性は限りなく0に近く、観測可能な宇宙全体を見ても文明どころか基本的な生命すら、地球以外には存在していない可能性があるということです。

最初に生命が誕生する可能性はどれくらいであり、そして現在の宇宙にはどれくらいの生命が存在しているのでしょうか。

この謎を解明するために、さらなる地球外生命、文明の探査が続けられそうです。

観測可能な宇宙内に生命が存在しない可能性が高いという説について、宇宙ヤバイchのサブチャンネルに当たる生物ヤバイchにて投稿した以下の動画で解説しているので、併せてご覧ください。

https://arxiv.org/ftp/arxiv/papers/2004/2004.03968.pdf
https://www.nottingham.ac.uk/news/research-sheds-new-light-on-intelligent-life-existing-across-the-galaxy
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/6688/

シェア

いいね

  • エラーが発生しました。
    時間をおいて再度お試し下さい。

コンテンツへの感想