今週はまるで梅雨!季節はずれの大雨も…気温は「初夏の陽気」からの「真冬並み」へ:気象予報士解説
全国的に晴れ間の多かった週末からは一転、今日からの1週間は全国的に雨の日が多くなる見通しです。
この時期としては雨の量が多くなる場所もあり、注意が必要。
さらには気温はジェットコースターのように変化し、平年で言うと半年分近い気温変化が数日で起きるような地域もありそうです。
前線が停滞…2月としては雨量多くなるところも
今週は本州付近に前線が停滞し、雨の日が多くなる見通し。
週間予報にも雨マークが目立ちますが、特に20日(火)から22日(木)にかけては、関東から九州でこの時期としては雨量が多くなるところが出てきそうです。
また、地震の影響で一時的に大雨警報の基準を下げて運用している石川県では、21日(水)から22日(木)にかけて大雨警報が発表される可能性があります。
気温変化はジェットコースター
東京では20日(火)に最高気温が21度と4月下旬並みになる予想で、春本番を通り越して大型連休頃の陽気です。
ところが21日(水)にかけては最高気温が一気に10度近くも低くなり、23日(金・祝)には最高気温でも7度と、真冬並みに。
一気に半年ほど季節が逆戻りすることになり、今シーズンの暖冬の特徴をギュッと凝縮したような気温変化になりそうです。
冷たい雨も加わるため、体調管理には十分注意をしてください。
「真冬並み」って??
気温が1年でもっとも寒い時期の平年を下回る時、ニュースや天気予報では「真冬並み」という表現を使います(「平年」は、直近の30年間の平均のこと)。
たとえば東京では、1年でもっとも気温の平年値が低くなるのは1月中旬から下旬にかけてで、その値は9.5度。
つまり、9.5度を下回ると、「〇月並み」という表現に該当する月がなくなってしまうので、「真冬並み」という言葉を使うのです。
同じように、1年でもっとも暑い時期の平年を上回る時は「真夏並み」を使います。