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気温が乱高下する3月!今日は天気回復も明日は西日本でも雪・被災地は1か月ぶりの積雪か:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
3月2日9時の上空1500m付近の気温予想。平地で雪を降らせる-6度が本州を覆う

急発達した南岸低気圧の影響で、今日3月1日の朝にかけては広い範囲で雨や雪となりました。

南岸低気圧はすでに海上へ抜けつつありますが、低気圧後面には強い寒気が控えていて、明日2日には「冬の嵐」となりそうです。

今日は晴れ間戻るも、明日は西日本の平地でも雪に

(左)3月1日9時実況天気図、(右)3月2日9時予想天気図(気象庁HPをともに作成)
(左)3月1日9時実況天気図、(右)3月2日9時予想天気図(気象庁HPをともに作成)

今日1日(金)は北日本を除いて広く天気が回復し、気温も上がるところが多い見込み。
ところが明日2日(土)は一時的に冬型の気圧配置となり、日本海側では雪と風が強まりそうです。
北海道や東北では暴風警報や暴風雪警報が出るおそれも。

能登半島地震の被害が大きかった石川県の能登地方では約1か月ぶりに雪が積もるところも出てくる見通しで、翌朝にかけて凍結するおそれがあるため復旧作業などは注意が必要です。

また、雪を降らせるような強い寒気が本州付近をすっぽり覆うため、鳥取や島根など西日本でも、平地で雨ではなく雪になる予報となっています。

中国地方の3月2日の予報(気象庁HPをもとに作成)
中国地方の3月2日の予報(気象庁HPをもとに作成)

気温はジェットコースターのような乱高下

東京の2週間気温予報(気象庁HPをもとに作成)
東京の2週間気温予報(気象庁HPをもとに作成)

今日1日(金)は西から天気が回復して日差しが戻り、気温が平年を上回るところが多い見込み。
東京では最高気温が15度を超える予想で、3月下旬並みとなりそうです。

ところが明日2日(土)は一転して気温が急降下、2月上旬並みまで下がりますが、3日(日)はまた上がって平年並みに戻る予想。

気象学では3月からが「春」と定義されてますが、まさに春らしいジェットコースターのような気温変化で3月がスタートしそうです。

各地で花粉ピークに

すでに花粉症の症状がつらいという人が増えてきていると思いますが、3月に入るとともに各地で続々と飛散ピークとなりそうです。

3日(日)は太平洋側では晴れ間があって日中は気温も上がり、おでかけ日和のところが多くなりますが、これまで以上に花粉対策をしっかりしておでかけください。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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