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ことしは「暑さ寒さも彼岸まで」にならない!今週は東京も雪予報・西日本は吹雪に注意:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
3月19日9時の予想天気図(気象庁HPより)。冬型は一旦緩むが上空に寒気が残る。

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言われるものの、近年は春のお彼岸を待たずに暖かくなる年も珍しくありませんが、ことしは冬のような寒さのお彼岸になりそうです。

昨日18日は各地で北風が強まり、関東など強風被害が発生した地域もありました。この強風をもたらした冬型の気圧配置は今日19日には一旦緩むものの、その後も上空の寒気は多少の強弱はあれど居座る見通し。

春分の日である20日(水)は東京で雪が降る可能性があるほか、西日本では暴風雪警報が出るおそれのある地域もあり、暦の上では春分でも「冬の嵐」に注意が必要です。

春分の日は「冬の嵐」…都心で雪予報も

3月20日(水・祝)9時の予想天気図(気象庁HPより)。低気圧通過後、再び冬型の気圧配置に。
3月20日(水・祝)9時の予想天気図(気象庁HPより)。低気圧通過後、再び冬型の気圧配置に。

春分の日である20日(水)は再び冬型の気圧配置となり、近畿~九州の各地で強い風とともに雪が降って吹雪になるところがありそうです。

気象庁からは西日本の広い範囲で風雪注意報や暴風雪警報が出る可能性があるほか、山陰に関しては大雪に関する情報を出しています。

また東京の20日(水)の予報は「くもり一時雨か雪」となっていて、今のところ雨の確率の方が高いものの雪になる可能性もある、という判断になっています。

東京の週間予報(気象庁HPより)
東京の週間予報(気象庁HPより)

今週の寒さ、いつまで?桜の開花は??

昨日18日は北風が強く吹き、関東など強風被害が発生した地域もありました。

強風の原因となった冬型の気圧配置は今日19日に一旦緩みますが、上空の寒気は多少の強弱はあれど22日(金)頃まで居座りそうです。

一方で23日(土)以降は全国的に気温が一気に上がり、再び春本番の陽気に。

東京や福岡など大都市も含め、桜の開花も一気に進みそうです。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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