春分の日を迎える20日は、本州付近を低気圧が急発達しながら通過する影響で、全国的に荒れた天気になりそうです。

北風が強く吹いて、「春分」なのに「冬の嵐」になる見通し。祝日でおでかけされる方が多いと思いますが、交通に影響が出るところもありそうです。

日中は一時的に気温が上がるところもありますが、夜は冷え込みが強まり「冬の寒さ」となって、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は今年は当てはまりそうにありません。

急速に発達する低気圧

20日は日本海の低気圧が急速に発達しながら東へ進み、本州を横断しながら雨や雪、強風をもたらす予想です。

18時間で20hPaも中心気圧が下がり、気象学的に「爆弾低気圧」と呼べるタイプの低気圧です。

すでに20日朝の時点で日本海側では雨や雪が降り、山陰では落雷も観測されていますが、このあと午後には太平洋側にも荒天エリアが広がりそうです。

雷、突風…交通影響も

20日に通過する低気圧は上空に強い寒気を伴っているため、各地で積乱雲が発達し、まるで夏のゲリラ豪雨のような荒天になりそうです。

雨や雪に雷を伴うところが多いほか、竜巻などの突風のおそれも。

木が倒れたり家屋に被害が出るような強風が吹いて、交通に影響が出るおそれがあります。

祝日で外出される方が多いかもしれませんが、時間に余裕を持って移動し、天気が荒れている間は無理をしないようにしてください。

夜には「冬型」の天気に…吹雪と冷え込みに注意

20日夜になると冬型の気圧配置になり、雨や雪は日本海側中心となりそうですが、全国的に冷たい北風は続き、冷え込みが強まりそうです。

朝の気温より夜の気温の方が低くなるところがありそうですから、服装に気をつけましょう。

春らしい気温が戻ってくるのは、24日（日）になる予想で、ちょうどそのタイミングで桜の開花ラッシュとなりそうです。