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春バテや寒暖差疲労など…プチ不調をゆるめる温泉術+オススメ5選

植竹深雪温泉専門家/温泉ジャーナリスト

こんにちは。
温泉ジャーナリストの植竹深雪です。


初夏を思わせるようなポカポカの日もあれば、
逆に季節を戻されたかのような肌寒い日も続いたりと、気温差が激しい今の時期。

この気温差にカラダがついていけず、
正直しんどいとお思いの方いらっしゃいませんか?

このだるさの原因は”寒暖差疲労””春バテ”、といい
寒暖差が7度以上あると注意が必要 なのだそうです

めまいや頭痛、胃腸障害、倦怠感を招きがちですが
気温の変化にからだついていけない状態となってしまうとのこと。

最近では寒暖差疲労外来を設置している病院もあります。

からだのプチ不調を整えるなら”ぬる湯”がおすすめ!


このだるさ、病院に行くほどではないと思っているけど
なんとか自分でだるさをゆるめたいと思っている方、

ぜひ”ぬる湯”の温泉 がオススメです。

”ぬる湯”温泉とは、
だいたい40度未満の温泉のことで、体温程の湯温の温泉のこと

ぬる湯にもいくつかの温度帯があるのですが

まずトライしていただきたいのが
37度前後の体温と変わらない不感温浴の湯です。

このぬる湯、湯が心地良すぎて本当に沼!

初めてだとちょっと不思議な感覚になるかもしれませんが、
次第に心地よいに変わって。
湯から出たくない、ずっと浸かっていたい気持ちに。

なぜ体温程の温泉が気持ちいいか、
カラダがよろこぶのかというと、

”副交感神経”が優位になるから


副交感神経が優位になり、
自律神経もととのえることができる、ということなのです。

夜寝る前にぬる湯の温泉にたっぷりと浸かってから自然に入眠すると
泥のようにぐっすり眠ることができて、翌朝スッキリお目覚め…

これってすごいと思いませんか?
ただぬる湯に浸かるだけでからだがほぐれていくということ。

まだぬる湯温泉の魅力を味わったことがない方に、
ぜひこの心地良さを味わってみて欲しい、
プチ不調をゆるめていただきたい……

そこで

そこでぬる湯温泉に特化した本をまとめた著者が、
全国各地にある”ぬる湯”温泉の中でもぬる湯ビギナーにもおすすめしたい、
ぬる湯温泉をいくつかご紹介します。

ぬる湯デビューにおすすめの温泉

湯岐温泉山形屋旅館(岩風呂)/福島

岩風呂は混浴だけど女性専用時間あり
岩風呂は混浴だけど女性専用時間あり

岩から湧き出る自噴ぬる湯が気持ち良い岩風呂は、山形屋旅館が管理しています。
39度ほどのぬる湯なので、ぬる湯ビギナーにぜひ入ってみて欲しいオススメの温泉です。
ぬる湯だけど湯に浸かっているとじわじわ汗ばんでくるほどよく温まるし、カラダの不調も湯に浸かるだけでゆるめる…といった感覚を自身で体感できます。

湯岐温泉山形屋旅館
福島県東白川郡塙町大字湯岐字湯岐31
0247-43-1370
公式サイト

山口温泉/山梨

湯が新鮮!浸かると全身細かなアワアワに包まれ、気持ちよくて昇天
湯が新鮮!浸かると全身細かなアワアワに包まれ、気持ちよくて昇天

山梨県にはぬる湯のよき湯を堪能できるところが多くありますが、ぬる湯ビギナーでまずは日帰りで不感温浴のぬる湯を試してみたい、という方に山口温泉はオススメ。
内湯も露天風呂も湯船は36〜37度で体温程のぬる湯温泉。植物由来のモール臭を感じ、湯はトロトロの保湿美容液みたいな浴感がたまらなく気持ち良い温泉です。

山口温泉
山梨県甲斐市篠原477
055-279-2611
公式サイト なし

山ふところの宿みやま/宮城

温泉は内湯のみ この内湯の温泉が極上のぬる湯温泉
温泉は内湯のみ この内湯の温泉が極上のぬる湯温泉

36度で体温程のぬる湯温泉が湯口から滔々と注がれていて。
植物性温泉のモール泉の芳醇な香りと心地よいぬる湯にひたすら癒されます。
つい長湯がしたくなり、たっぷり不感温浴の湯浴み。
湯上がり後からだのコリがほぐれた感覚を味わい、泥のように眠ることができました。
不眠でお悩みの方にもオススメしたい温泉です。

山ふところの宿みやま
宮城県大崎市鳴子温泉字要害91
0229-84-7641
公式サイト

郷緑温泉/岡山

岩盤の割れ目から湧出 極上のぬる湯温泉
岩盤の割れ目から湧出 極上のぬる湯温泉

山の中にある一軒宿で秘湯の雰囲気が漂っている郷緑温泉
天然の少し青みがかった岩盤の割れ目から透明でピュアな温泉が湧き、その姿も神秘的です。
35度程のぬる湯がとても心地よくて湯から出られない……
からだをじっくりほぐして、ゆるめることができました。

郷緑温泉
岡山県真庭市本庄712
0867-62-2261
真庭観光WEB

長湯温泉ラムネ温泉館/大分

撮影は拙著ぬる湯本の取材時にさせていただきました
撮影は拙著ぬる湯本の取材時にさせていただきました

日本一の炭酸泉と名高い長湯温泉。なかでも日帰り温泉施設ラムネ温泉館は、弾力のある二酸化炭素泉のシュワシュワ温泉を存分に堪能することができるとあって、とても人気があります。湯温は32度とはじめは冷っと感じるかもしれませんが、炭酸泉は体感温度が2〜3度上がると言われているのでそこまでひんやり感はありません。
至極の炭酸泉を楽しみ、からだを労ることができる温泉です。

ラムネ温泉館
大分県竹田市直入町大字長湯7676-2 [
0974-75-2620
公式サイト

からだがよろこぶ”ぬる湯”のススメ

知ってしまうと沼!群馬県にある松の湯温泉松渓館 
知ってしまうと沼!群馬県にある松の湯温泉松渓館 

まだまだご紹介したい”ぬる湯”が素晴らしくて、
ビギナー向けのぬる湯温泉はありますが…

自律神経を整えて
体をゆるめてご自愛。
自分メンテナンスにおすすめしたい、

不感温浴の”ぬる湯”温泉

絶景や美食で選ぶ温泉もいいけど
この時期は”ぬる湯”でじっくり湯と向き合い
ご自愛温泉として、からだの不調を”ゆるめる”湯旅もかなりオススメです。

湯とゆっくり向き合い、そしてかなり癒される、
”ぬる湯”の温泉の心地良さをこの機会に試してみてはいかがでしょうか?

温泉に行きたいけど行く時間がないよー、とお嘆きの方、

自宅のお風呂の温度もぬるめの温度、38〜40度に入ることで
副交感神経が優位になり、プチ不調をゆるめる効果が期待できます。
ぜひお試しください。

ゆらぎがちな今の時期、
ぬる湯を上手に使い、毎日元気に過ごしたいですね。

植竹深雪 |温泉ジャーナリスト/温泉専門家
国内外3100湯以上の温泉に入り、1300泊以上の温泉宿に投宿。
消費者目線にて、自分の目で見て感じた温泉や温泉地の魅力や現況などをテレビの人気情報番組や雑誌等各種メディアに発信、情報提供など行う。
女性誌precious.jpで好評連載中。
著書「からだがよろこぶ!ぬる湯温泉ナビ」(辰巳出版)

温泉専門家/温泉ジャーナリスト

現役アナウンサーで温泉専門家。温泉の持つ湯力や美肌力等に魅せられ、国内外3400湯以上1400泊以上ほぼ自費で宿泊するほど大の温泉好き。現地に何度も足を運び、温泉全般、旅館、ご当地グルメなどにおいて温泉施設、旅館経営者や女将さんへ綿密な取材のうえ各メディアに発信。人気情報番組から報道番組コメンテーター、雑誌連載において利用者目線のわかりやすい解説は、各業界からの信頼も厚い。温泉に関する資格多数取得。著書『からだがよろこぶ!ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)

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