【戸田市】「都 MIYAKO」。出汁と愛情がしみしみの「おでん」との出会い。
お店でお酒を飲んだ帰り道。
酔い覚ましの意味も込めて、歩いて帰ることもありますよね。
ほろ酔いで歩いていると、いつもは素通りしていたお店や、前から気になっていたお店の前。
なんとなくお店に入って、はしご酒。
新しいお店とは、得てしてこういったときに出会えるものです。
今回は、そんなシチュエーションで出会った「都 MIYAKO」の紹介です。
戸田公園駅東口から6分ほど歩いた、「市役所通り」と「中央通り」が交差する「戸田第一小前」の交差点周辺。
駅近とは言い難いこの場所には、複数の飲食店が集まっていて、その中に「都 MIYAKO」はあります。
外から店内の様子がうかがえないこともあり、もしかしたら、初めての方は入店を躊躇してしまうかもしれません。
しかし、そういうお店って、入ってみると意外と居心地が良かったりするものです。
「都 MIYAKO」は、まさにそんなお店。
この日は扉が閉まっていましたが、店内の電気がついていたので、思い切ってドアをノックしてみました。
すると、笑顔のママが出迎えてくれたのです。
この日のお通しは、「きんぴらごぼう」と「かぼちゃの煮物」。
どこか懐かしい、家庭的なほっとする味付け。
おふくろの味が恋しい方にとっては嬉しいですね。
「お通しが美味しいお店にハズレはない。」
これは20年飲み歩いてきた私の感覚です。
これは期待できそうです!
出汁と愛情がしみしみの「おでん」
「都 MIYAKO」といえば、食べるべきはやっぱり「おでん」。
もちろん自分で選ぶこともできますが、こんなときにはお任せで盛ってもらうのが良いでしょう。
数量を指定して盛ってもらった「おでん」には、数量限定の「牛すじ」の姿も。
とろけるような柔らかさの中に、コリコリと心地よい食感もあり、噛みしめる程に旨味がじわ~っと溢れ出ます。
味とともに注目したいのは、おでん種の大きさです。
特に、出汁をたっぷりしみこんだ「大根」の分厚さは圧巻!
「おでん」といえば「大根」、そんな方も多いですよね。
「小さくてガッカリすることはあっても、大きくてガッカリすることはないでしょ!」
ママはそう言って笑っていました。
「ちくわ」、「ちくわぶ」、「厚揚げ」も、食べ応え抜群のサイズです。
そして個人的には、お任せで「たまご」が入っていたことが嬉しい!
私は「おでん」を食べるとき、最後は「たまご」と出汁を一緒に食べて〆るのが好きなのです。
当然、ママはそんなこと知る由もありません。
こういう偶然が、お店に新しいファンを生み出すのですね。
「そうそう、試したのがあるけど、食べてみない?」
そう言って、ママが持ってきてくれたのは「春菊」でした。
くたっと煮込まれた葉には出汁がよく絡み、少し固めの茎が存在感を示します。
春菊の風味はそのままに、しっかり「おでん」に馴染んでいました。
「関東だとすき焼きに入れるのが定番だけど、地域によっては、おでんにも入れるって聞いて試してみたの」
ポイントは、煮込んだ後に一度冷やすこと。
そうすることで、種に出汁がしみこむそうです。
「美味しいおでん」に、季節は関係ない!
「おでんは寒い時期に食べるもの」
もし、あなたがそんな風に考えているとしたら、それは「美味しいおでん」を食べ損ねているかもしれません。
手間暇かけた「都 MIYAKO」の「おでん」には、出汁だけでなく愛情もしみしみです。
暑い寒いに関係なく、一年中食べたい「おでん」が、「都 MIYAKO」にはありました。
【店舗情報】
都 MIYAKO
住所:埼玉県戸田市本町2-1-3