【蕨市】60年の歴史に幕を下ろした「蕨東口すがや」。あの味を再び味わえる可能性について。
2023年6月30日(金)、「蕨東口すがや」が閉店しました。
創業は、1963年(昭和38年)。
創業60年の歴史を持つ老舗が歴史に幕を下ろしてから、早いものでもう一週間が経ちました。
閉店した「蕨東口すがや」60年続いてきたお店を閉めることについて、三代目店主の石上晶太さん(以下、石上さん)自身も「少しの罪悪感がある」と話しています。この決断が、苦渋の決断だったことは想像に難くありません。
しかし、今後のこと、家族のこと、様々なことを考えた結果、「今こそが次のステップに進むためのタイミング」だと判断しました。
「何かを始めるときよりも、何かを終わらせることの方が遥かにエネルギーが必要ですね。」
無事に最終営業日を終えた石上さんがそう話す通り、関係各所への書類提出や、取引業者との連絡に追われる日々を過ごしているそうです。
「蕨東口すがや」の歴史は終わらない
「蕨東口すがや」閉店について常連さんや知り合いの方には直接伝えていたものの、公表したのは2023年6月25日のことでした。
現場のオペレーションを考慮し、混乱を避ける意味もあってギリギリの発表となったそうです。
お店には、閉店の知らせを聞いたファンからは、これまでの歴史をねぎらう多くの生花が届きました。
一方で、閉店と知った後もお店に伺えず、最後に「蕨東口すがや」の味を堪能できなかった方も多くいたことでしょう。
しかし、その味がもう二度と味わえないかというと、そうでもないかもしれません。
石上さんが「蕨東口すがや」の閉店を発表していたSNSの投稿にも、「蕨東口すがや」の今後についても触れていました。
60年続いた暖簾や、代々受け継がれてきた味は、今後も残していく考えがあるといいます。
その一案として、ECサイトによるタレやレシピの販売を行う考えもあるといいます。。
また、石上さんが歳を重ねた時、再びお店を営むというアイデアも持っているそうです。
そんな未来を楽しみにしつつ、今は「蕨東口すがや」の60年に渡る功績を称えましょう。
60年間、本当にありがとうございました。
【お店情報】
蕨東口すがや
住所:埼玉県蕨市塚越1-3-3
最終営業日:2023年6月30日