「戸田ふるさと祭り」と同時開催された「戸田のスゴイ人展」では、「日本一、関東一、埼玉一」になるような戸田のスゴイ人が紹介されていました。

その中の一人、BMXレーシングの中林凌大選手（以下、中林選手）は、2003年12月6日生まれの19歳。「戸田市立笹目東小学校」、「戸田市立笹目中学校」を卒業した生粋の戸田市民です。

現在は「日本体育大学」に在学していて、BMXレーシング選手としては「日本自転車競技連盟 強化育成選手」にも指定されているスゴイ人なのです。

「BMXレーシング」とは？

中林選手が活躍する「BMXレーシング」とは、最大8名が一斉にスタートを切り、起伏のあるコースを駆け抜け、誰が最初にゴールするかを競うシンプルな競技です。

約8mの高台（スタートヒル）から、一気に駆け降りる迫力。

起伏のあるコースで見せる大きなジャンプ。

猛スピードのまま行われるコース取りや、刹那に行われる選手同士のかけひき。

そして、圧倒的なスピード感。

初めて観戦する人にもその魅力が伝わりやすいのが特徴です。

BMXとの出会い、そして今後の展望

中林選手は10歳（小4）のとき、家族旅行で訪れた伊豆で、BMXと出会います。

当時、マウンテンバイクで公園を走り回るのが好きだった平林少年は、コブがいっぱいあって「なんか跳べそう！」なコースに心躍らせます。

BMXを初めて体験した中林少年は、すぐに両親に「BMXがやりたい！」と相談。連れて行ってもらった「秩父滝沢サイクルパーク」で本格的にBMXにハマりました。

それからというもの、週末は「秩父滝沢サイクルパーク」、平日は川口市にある「ゴリラ公園」でBMXに乗り続けるという生活が始まります。

初めてBMXレーシングのレースに出場したのは、BMXと出会って半年経った頃でした。

結果は散々。実は、BMXレーシングは3歳〜5歳に始める選手が多く、10歳から始めた中林選手は、年齢的にもかなり遅くスタートしたといえます。

「「10歳じゃ遅いよ」なんて言われ続けてきました。それでもここまできたのは、かなり異例だって言ってもらえます。小学校に入ってからBMXレーシングを始めたいっていう子にもよく会いますが、「遅いかどうかはやってみないとわからない。まだ間に合うよ！」って声をかけています。」（中林選手）

「JBMXF大東建託シリーズ」は、2021年シリーズ、2022年シリーズと現在、年間王座を連覇しています。現在は、3連覇を目指して参戦中。今シーズンも1〜4戦を制して絶好調です。

表彰台の上で行う「なかばやC～！」のパフォーマンスも、すっかり定着してきました。

5戦目は出場を見送り、次戦は2023年10月1日(日)に行われる「2023 JBMXF大東建託シリーズ第6戦　秩父大会」。3連覇に向けて確実に勝利したい一戦です。

「今年の目標は、「JBMXF大東建託シリーズ」を制して3連覇することです！　そして、2028年開催の「ロサンゼルスオリンピック」出場を目指します。　あと、大好きな「TWICE」に会いたいです(笑)」

そう言って、中林選手は人懐っこい笑顔を見せてくれました。

（心なしか「TWICE」に会いたいという部分に一番力が入っていたような……）

中林選手から読者の方へメッセージ！

「とにかく多くの方にBMXレーシングを知ってほしいし、興味を持ってほしいと思っています。一度観てもらえば、その魅力も伝わると思いますし、自分がそのきっかけになれれば嬉しいです。

オリンピックに出場できる世界に通用する選手になる為、より一層練習に励んでいきたいと思いますので、応援よろしくお願いします！」（中林選手）

中林選手は、参戦した海外のレースで、自分の出身地について「JAPAN」や「SAITAMA、JAPAN」ではなく、「TODA、JAPAN」と紹介したことがあるそうです。それほど、戸田市出身であることに誇りを持っているのです。

直近では、2023年9月10日(日)に行われる「戸田朝市」のステージに登壇し、BMXレーシングの魅力を紹介する予定。

その後、2023年10月1日(日)には「2023 JBMXF大東建託シリーズ第6戦　秩父大会」に参戦します。

戸田市のスゴイ人・中林凌大選手を応援しましょう！

※インタビューは、治療院「ねまーれ」にスペースをお借りして行いました。

【中林凌大選手　主な実績】

2018年　アジア選手権大会　第3位

2019年　アジア選手権大会　第2位

　　　　第36回全日本BMX選手権大会　優勝

2021年　JBMXF大東建託シリーズ　年間総合優勝

2022年　JBMXF大東建託シリーズ　年間総合優勝（2連覇）

2023年　JBMXF大東建託シリーズ　第1～4戦　優勝

　　　　第40回 全日本自転車競技選手権 男子U-23　2位