Yahoo!ニュース

【戸田市】「Beans Complex」のスペシャルティコーヒーから学ぶ地球環境と豆のハナシ

美味いビールが飲みたい地域ニュースサイト号外NETライター(戸田市・蕨市)

戸田市喜沢と蕨市南町をつなぐ桜並木。春にはきれいな桜の花が咲き乱れるこの戸田市と蕨市の境界線付近に、一軒の「自家焙煎スペシャルティ珈琲豆販売店」があります。

Beans Complex

ふと立ち寄ったこちらのお店は、コーヒーが持つ複雑性や多様性、そしてその面白さを感じることができます。

そして「Beans Complex」が見据える未来について話を聞いてみると、コーヒー豆に限らない豆への飽くなき探求心を感じました!

コーヒーから考える地球と環境

Beans Complex
Beans Complex

豆に対するお店の考え方は、印象的な店名やロゴからも伝わってきます。

「劣等感」という意味で用いられることが多いComplex(コンプレックス)ですが、正しくは心理学・精神医学の用語で、さまざまな感情の複合体のことを指します。

「Beans Complex」という店名は、コーヒー豆が持つ複雑性や多様性、様々な背景に由来しているのです。

コーヒー豆の周りを線がつながっているロゴは、コーヒーを中心に「地球」と「人」と「環境」が繋がること、繋がっていることを表現しています。

お店で扱うスペシャルティコーヒー
お店で扱うスペシャルティコーヒー

「Beans Complex」で扱うコーヒーは、主に「スペシャルティコーヒー」です。

「スペシャルティコーヒー」とは、生産から消費までの過程で、厳格な管理が行き届いた高品質なコーヒー。その流通量は、コーヒー豆全体の約5%ともいわれています。

テイクアウトは紙コップを使用
テイクアウトは紙コップを使用

コーヒーの主な消費国はEUやアメリカ、日本といった先進国です。

一方で、コーヒー豆の生産地は、主にコーヒーベルト地帯と呼ばれる熱帯地域にある発展途上国。生産者の多くは小規模農家で、決して裕福とはいえないのが現状です。

「私たちの豊かなコーヒー生活が、遥か彼方の国に住んでいる方々の犠牲の上に成り立っていることがあってはならない。」

そう考えた「Beans Complex」オーナーの鹿濱郁夫さん(以下、鹿浜さん)は、可能な限り地球環境を意識した店舗運営を行っています。

例えば、テイクアウト用のコーヒーカップは、プラスチックではなく紙を使用しています。

また、持ち帰り用の容器を持参した方には値引きサービスを実施しています。

「Beans Complex」の飽くなき豆への探求心と今後の展望

コーヒー豆は、マメ科ではない!?
コーヒー豆は、マメ科ではない!?

「Beans Complex」のBeans(ビーンズ)は、コーヒー豆だけを指しているわけではありません。そもそもコーヒー豆は、エチオピア原産のアカネ科コフィア属の植物の種で、マメ科の植物ではありません。

鹿浜さんは、ゆくゆくは「Beans Complex」で世界各国の「豆」を販売することを目指しています。

豆を使ったスパイスカレー
豆を使ったスパイスカレー

そのきっかけは、鹿浜さんが趣味で作る「スパイスカレー」でした。

世界各国の豆を使用して「スパイスカレー」を作っていく中で、豆の持つ多様さや複雑さにも惹かれていきました。また、豆は環境にやさしい食物ともいわれています。

「いつになるかはわかりませんよ(笑)」

と鹿浜さんは話しますが、「Beans Complex」は、コーヒーを中心とした豆類が持つ複雑性や多様性を伝え、地球環境に配慮したビジネス展開を目標としているのです。

【開店情報】

Beans Complex

住所:埼玉県戸田市喜沢1-3-23

営業時間:11時〜17時

定休日:月曜日、火曜日

地域ニュースサイト号外NETライター(戸田市・蕨市)

戸田市・蕨市をこよなく愛す、【地域ニュースサイト号外NET 戸田市・蕨市】担当ライター。生まれ育った地元のまちで、飲んだり、食べたり、遊んだりしたことを発信しています。今日も、美味いビールが飲みたい!

美味いビールが飲みたいの最近の記事