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【戸田市】埼玉ポーズ生みの親・鷺谷政明氏が、戸田市で一番興味のあることとは?

美味いビールが飲みたい地域ニュースサイト号外NETライター(戸田市・蕨市)
埼玉ポーズ生みの親・鷺谷政明さん

映画「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」にも度々登場する「埼玉ポーズ」

この「埼玉ポーズ」は、映画のために作り出されたポーズだと思われがちですが、実はそうではありません。

「埼玉ポーズ」を生みだしたのは、埼玉県を中心に企業や自治体などの広告制作・プロモーション事業を請け負うクリエイティブディレクター・鷺谷政明さん(以下、鷺谷さん)。各メディアが埼玉県を特集する度に声がかかる要チェックな埼玉県人です。

なぜ埼玉県民だけがディスられても平気なのか?  今こそ、日本中に伝えたい。独自に育まれた埼玉県の常識!(徳間書店)
なぜ埼玉県民だけがディスられても平気なのか?  今こそ、日本中に伝えたい。独自に育まれた埼玉県の常識!(徳間書店)

2018年11月に発売した著書「なぜ埼玉県民だけがディスられても平気なのか?  今こそ、日本中に伝えたい。独自に育まれた埼玉県の常識!」(徳間書店)では、埼玉県にある全市町村を取材しています。

そんな鷺谷さんに、戸田市に対して持っているイメージや今注目していることについて話を聞いてみました。

鷺谷政明さんインタビュー!

鷺谷政明さんインタビュー!
鷺谷政明さんインタビュー!

ー鷺谷さんは、戸田市にはどんなイメージを持っていますか?

鷺谷さん:本を出版した当時で、戸田市は生産年齢人口(15〜64歳)が県内1位で、老年人口(65歳以上)が県内最下位。

平均年齢も県内1位の若さで、出生率も県1位。

都内へのアクセスも抜群だし、埼玉が誇る巨大な公園「彩湖・道満グリーンパーク」もある。

元気のあるまち、住みやすい街って意味では埼玉No.1じゃないかなって思っています。

戸田市に住む私の友人も、「せっかく戸田に住むなら」と高価なロードバイクを購入していました。

ーおぉ! そんなにいいイメージを!

鷺谷さん:でも、昔はすごくイメージが悪かったですよ(笑)

それこそ私が高校生だった20数年前。埼京線に乗っていると、競艇場帰りで酔っ払ったおじさんたちが、戸田公園駅で大勢乗ってくるんですよ。車内が一瞬でお酒の香りに包まれるような。

当時の戸田市はなんかガラの悪いイメージだった(笑)

ー確かにそんな時代もありましたね……。

戸田市で今、一番注目していること!

鷺谷さん:でも、だからこそ戸田市ってスゴいと思っています!

その悪いイメージから、今の良いイメージの戸田市に何故逆転できたのか!?

これが戸田市で今、一番注目しているところです。

例えば、戸田市って「子育てのまち」とか「教育のまち」ってイメージがあるじゃないですか?

新井紀子さんが書いた、2018年発売の「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」(東洋経済新報社)という本に書いてあるんだけど、「戸田市教育委員会」と「国立情報学研究所」は共同でリーディングスキルの向上を目指した研究を進めているんですよ。

リーディングスキルとは、読んで字のごとく「読解力」のこと。文章を読み解く力ですね。

そして2015年から導入している「リーディングスキルテスト」では、問題を作ったり採点したりする側の先生も一緒になって学んでいる。そうすることで、児童・生徒がどこでつまずいているかわかるそうです。

「リーディングスキルテスト」を導入してから、戸田市の子どもの学力が飛躍的に上がりました。「令和5年度 全国学力・学習状況調査」の結果も、戸田市は全国平均や埼玉県の数値を上回っている。全国でもトップクラスにいると思います。

もちろん、その理由は他にもあるだろうけど、私はここが大きく影響していると思っているし、成功事例として一般的にももっと注目されていい。

戸田市以外の自治体も導入するべきなんじゃないかとは思っています。

戸田市立戸田東小・中学校
戸田市立戸田東小・中学校

私は戸田市民じゃないけど、どこへ行っても「戸田の教育はスゴい」って言われますよ。

小学校はそれぞれ教育方針がしっかりしているし、コロナ禍のリモート授業への切り替えも早かったですよね。

2023年2月に岸田総理が「戸田市立戸田東小・中学校」を視察に訪れているのも、戸田市の教育が進んでいる証拠でしょう。

戸田市は待機児童問題にも早い段階から取り組み成果を出していました。子育て世代への保障も厚い。

そこにきて子どもの学力も高いとなれば、戸田市で子どもを産みたい、子育てがしたいって理由で引っ越してくる方が増えるのも当然ですよね。

理由を何か一つに絞る必要はないけど、こういった一つひとつの取り組みが戸田市のイメージを逆転させたのかなって思っています。

そこには必ずキーマンとなる方がいて、新井紀子さんもその一人なのかなとは思っています。あくまで私の想像ですが。

実際、戸田市のイメージ大逆転の裏にはどんな努力が隠されていたのか。これにはすごく興味がありますね。

これは私の想像なので、実際はこのイメージ大逆転の裏にどんな努力が隠されていたのかすごく興味がありますね。

これは余談ですが、先日、「BOAT RACE 戸田」に初めて行ってみたら、高校生当時のイメージとは違ってすごくキレイでした。若い人もたくさんいたし。

もしかしたら、みんなは私ほど戸田市に悪いイメージを持っていなかったかもしれないですね(笑)

2024年の戸田市を盛り上げるのは、あなたかもしれない!

戸田市
戸田市

インタビューの最後に、鷺谷さんは現在の戸田市について、以下のようなイメージも持っていると付け加えてくれました。

鷺谷さん:戸田市には、フリーランスにしろ副業にしろ、個人で活動されている方が多いという話もよく聞きます。特に女性が元気だって!

そういう方々が多いのも、良いまちであり元気なまちの証拠ですよね!

個人で活動している方が多いのは、個人で活動しやすい環境だからとも言い替えられるかもしれません。

2024年の戸田市を盛り上げるのは、今この記事を読んでいるあなたかもしれない!

【鷺谷政明プロフィール】

鷺谷政明(さぎたに まさあき)

1979年12月生まれ。埼玉県上尾市出身。

主に埼玉県内の企業や自治体の広告・プロモーションを請け負うフリーランスのクリエイティブ・ディレクター。「天下茶夜」主宰。

「第49回 宣伝会議賞」にて協賛企業賞受賞。

2015年3月頃より「埼玉ポーズ仕掛け人」として、テレビや雑誌など数多くのメディアに出演。

地域ニュースサイト号外NETライター(戸田市・蕨市)

戸田市・蕨市をこよなく愛す、【地域ニュースサイト号外NET 戸田市・蕨市】担当ライター。生まれ育った地元のまちで、飲んだり、食べたり、遊んだりしたことを発信しています。今日も、美味いビールが飲みたい!

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