横須賀の美味しい情報を発見！うみちゃんです。コーヒーが大好きでこれまでに多くのカフェや自家焙煎珈琲のお店をご紹介しました。

コーヒーが好きでも妊娠中の方やお子様、寝る前でカフェインを控えたい場合がありますよね。そんな時にオススメのデカフェをご紹介します。

ナナロクコーヒー

『76』のロゴがおしゃれなナナロクコーヒー。無農薬・無化学肥料で丁寧に育てたフェアトレードメキシコ産の豆を使い、カフェイン 99.9%カットしています。身体に優しいオーガニックデカフェです。

デカフェはこれまでに飲んだことはありますが、何だか薄くて物足りないということがありました。しかし、ナナロクコーヒーのデカフェはコクがあり香りが良く飲みやすいです。デカフェを飲む時は通常のコーヒーの代替品として選ぶことが多いですが、このデカフェなら「美味しいから飲み続けたい！」と思う美味しさです。

難病の友人への想いから

このコーヒーを自家焙煎して販売しているキョーコさんにお話を伺いました。

キョーコさんは横須賀市内や各地で活躍するヘアメイクアーティスト。林にあるサロンのほか自宅・病院・ホームに出張訪問を行っています。主に身体に障がいを持つ方を訪問し、一般的なヘアサロンで行うカット・カラー・パーマ・眉・睫毛・ヘアメイクなど要望に応じて対応しています。

訪問先で出会ったお客様（Yumiさん）は24歳で進行性の筋疾患、遠位型ミオパチーと診断されました。障害区分６（最重度）で自分で歩くことができない、お手洗いもヘルパーさんが来ないといけない状況。カフェインが分解・消化できず 、消化器系に症状が出るので、普通のコーヒーを飲むことができません。

そこでキョーコさんがYumiさんも飲める身体に優しいオーガニックのデカフェを作りたいと葉山ファクトリーで自家焙煎でデカフェコーヒーを作ることにしました。カフェインを摂ることができない妊娠中の方やお子様など多くの方に飲んでほしいと言います。

生き生きと個性豊かに楽しく

キョーコさんが身体障がいを持つ方に会って感じたことは「障がい者だからオシャレは不要。介護しやすい服を着るべき」という他者からの視線と着るものやスタイルの押し付け。本人はしたくてもできない、美容室に行きたくても行けない状況で、生きづらさや楽しさを見つけることができないという精神的な苦痛を抱えていることが多いとのこと。

「そうではなくて、身体障がい者の方でも権利として個性やファッションを楽しんでほしい。生き生きと楽しく毎日を過ごしてもらえるために、待っている人の自分がところに行きたい」とキョーコさんは言います。施術はお客様が負担にならないように配慮して行っています。

先日は、障がいがあるたため躊躇して美容室にずっと行くことができなかったという車椅子の女性のヘアカットをしたそうです。久しぶりにゆっくりと思うように髪の毛を切ることができ、目を輝かせて喜んだとのこと。

障がい者支援に関わり障害者の暮らしやすい社会の実現に向けて活動を続けるキョーコさんは障がい者ファッションショーや横須賀・三浦市の障害平等研修についても紹介してくださいました。

企業や自治体、団体や個人を対象にた発見型学習という対話で、障害者を排除しない違いを認め合う社会や組織づくりを一緒に考えていく研修です。横須賀市内でも多くの場所で研修が開催されているとのこと。

Instagramでは活動の様子や車椅子の方がドレスを着て綺麗にヘアメイクをした笑顔溢れる様子が紹介されています。ぜひご覧ください。

身体にも心にも優しい美味しいデカフェコーヒーには、世の中の人が自分らしく生きることに対する深い想いが詰まっていました。疲れた時に76コーヒーを飲んで、ほっと優しい気持ちに包まれそうです。

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