横須賀市の美味しい情報を発信！うみちゃんです。

美味しそうなパンがいっぱいです。これは法塔ベーカリーが販売しているパンです。法塔ベーカリーと言えば、横須賀の老舗のパン屋さん。学生の頃には「パン注」でお世話になった思い出のある方も多いことでしょう。

創業100周年を迎えます

大正13年（1924年）創業、今年で100年を迎えます。4代目 森 柾人さんにお話を伺ってきました。

初代、森末蔵氏が法塔地区（横須賀市佐野町・衣笠栄町周辺）にて創業したのが始まり。末蔵氏はアメリカに渡り、パンの製造を学び、当時では最先端であった、発酵速度が極めて早いフライシュマン・イーストを持ち帰りました。

戦後は、学校給食の普及に伴い、最大12,000食のパンを製造していたとのこと。高校の売店や中学校のパン注の事業も手掛けていました。

平成元年(1989年)には横須賀市根岸町に小売り業に特化した姉妹店の「カフェ・ド・クルー」を開業。人気商品のよこすか海軍カレーパンは全日本パン協同組合連合会が主催した「第1回 日本全国ご当地パン祭り」で人気投票第一位に選ばれました。

変えたものと変わらない思い

2023年9月30日に久里浜8丁目に工場を移転オープンし、工場直売所と24時間購入可能な自動販売機 「パンと畑の直売所」を設置しました。

作業服一式とキャップをお借りして、工場内を見学させていただきました。

工場内に入ると、焼きたてのパンの良い香りがします。真っ先に感じたのは爽やかな心地よさ。壁などに木材を使っており、天窓から光が入り開放感がある気持ちの良い空間です。

従業員の働きやすさを考えて設計された工場に感激しました。

工場内には生産量を上げるために新規導入した設備が揃います。

一般的に手作りでパンを作るときには一連の作業を焼き上がりから逆算して行われます。10時に焼き上げる場合には、早朝から作り始めなければいけません。

しかし、この機械はパンの種類や使用形態に合わせて温度と湿度を管理でき、焼き上がりの時間の設定が可能です。

「生産効率が上がり、安定して商品を供給できるようになった」と森さんは話します。

パンに具材を挟む、揚げる、袋詰めの作業は人の手によって丁寧に行われています。

併設の直売所では、出来立てのパンはもちろん、ここでしか購入できないお惣菜パンや菓子系のパンを販売しています。

4代目の想い

浦賀駅、京急久里浜駅前、三崎口駅にも設置された自動販売機 「パンと畑の直売所」。

自社のパンだけではなく、横須賀の生産者さんの野菜や卵も一緒に入っています。

「横須賀には新鮮なよこすか野菜や卵、肉屋、餡専門店など美味しいお店が数多くあります。パン屋としてできることはお客様に喜んでいただけるパンを作り続けること。

お客様には地元の美味しいもの味わっていただくと同時に”何をパンに合わせて食べようか？”　”何を挟んで食べようか”という食を楽しむ時間を感じていただき、日々を豊かに過ごしてほしい」と熱い思いを教えて下さいました。

パン注の思い出

SNSのフォロワーさんに法塔ベーカリーのパン注の思い出を寄せていただきました。

以前のロゴが入っているパンコンテナーは現在も使用しています。

歴史を積み重ねる間に、ロゴや販売形態は時代とともに変わりましたが、パンを通じて「人々の健康と幸せに寄与する」という想いは、初代の森末蔵さんの頃から変わることはありません。

また法塔ベーカリーのパンを食べた美味しい記憶もいつまでも心に残ることでしょう。

100年先まで続く法塔ベーカリーさん、これからも応援しております。

【お得情報】

三崎口駅の自動販売機には「三崎口特別価格」のパンがありますよ。

桜のクッキーやラズベリープチクロワッサンなど季節限定の商品もお楽しみです。

※法塔ベーカリー森様　取材させていただきありがとうございました。

OSNK様に資料協力をいただきました。ありがとうございました。