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【大田区】大田区初の防災公園「東糀谷防災公園」を散策・広大な敷地内を隅から隅まで歩いてみた

ハラカズコ(ライター/アロマセラピスト)ライター・アロマクリエイター(東京都大田区)

こんにちは。ライターのうのかです。

防災公園とは、災害時の地域の活動拠点になったり、防災資機材が格納されているなど、「もしもの時」のために備えた設備が備えられている公園ですが、普段はもちろん犬の散歩やジョギングなどにも使用できます。

今回は大田区内で初めて造られた防災公園、「東糀谷防災公園」を散策してみました。

東糀谷防災公園は糀谷地区の防災拠点です

東糀谷防災公園は2010年に造られた公園で、京浜急行大鳥居駅から歩いて15分ほどの場所にあり、糀谷地区の防災拠点となる場所として造られました。

もちろん普段は普通の公園として誰でも利用できます。

愛称は「わくわくランド」。初めて知りました!
愛称は「わくわくランド」。初めて知りました!

公園の入り口は季節のお花が奇麗に植えられています。

冬の芝生広場(春は緑)
冬の芝生広場(春は緑)

公園の面積は27,945.2平方メートルというかなり大きな公園です。

芝生広場では地元の人が散歩やピクニックをしている光景を見かけますが、犬のしつけ教室なども開催されることもあります。

全体的に奇麗に手入れがされているので散策しやすい公園です

東糀谷防災公園は春はたくさんの植物やお花が満開になってとても奇麗ですが、寒い冬の季節でも手入れが行き届いてとても快適に過ごすことができます。

冬の季節にも東糀谷防災公園を彩るお花や植物達もいます!

ストック。とてもいい香りがします。
ストック。とてもいい香りがします。

ノースポール。カンシロギクとも呼ばれています。
ノースポール。カンシロギクとも呼ばれています。

オタフクナンテン。とても奥深い植物のため筆者の解説は省略。ナンテンですが花も実もなりません。
オタフクナンテン。とても奥深い植物のため筆者の解説は省略。ナンテンですが花も実もなりません。

その他に地元の小学生が野菜を作ったりできる畑もあります。また、春はいろんな種類のツツジや珍しいお花が咲くので毎日散歩をしても飽きません。

バタフライガーデンとビオトープもあります!

筆者が異常なまでに好むバタフライガーデンそしてビオトープまであります。

筆者が勝手に推してるブルートライアングルプロジェクト
筆者が勝手に推してるブルートライアングルプロジェクト

バタフライガーデンは8:30~17:00まで開放されているので冬でも歩くことができます。

冬だから寂れている風のバタフライガーデンになっているだけです。
冬だから寂れている風のバタフライガーデンになっているだけです。

早く春になって大田区中のバタフライガーデンを紹介したいと思っているのですが、冬の期間の寂れているバタフライガーデンは花芽を探したりハーブを見られるので、なかなか良いです。

これは寂れていません。いい感じの冬のビオトープです
これは寂れていません。いい感じの冬のビオトープです

バタフライガーデンのお隣には筆者が異常なまでに好むもの第2位の「ビオトープ」があります。この池の中にはあんな生物やこんな生物が眠っています。

大田区のいいところは自然系のスタートアップ事業にも助成してくれるところ
大田区のいいところは自然系のスタートアップ事業にも助成してくれるところ

東糀谷防災公園など大田区内の公園では「都会で炭焼きプロジェクト」というものが行われています。公園内で剪定された枝をチップにして炭の材料として製造し、その炭を土壌改良材として土に戻すという活動です。

東糀谷防災公園ではこの炭を使用してビオトープ池の水質浄化実験を行っているのです!

炭は脱臭の効果があると言われているので、暮らしの中でも活用できるアイテムのうちの一つなので、とてもいいプロジェクトだなと筆者は感じています。

メインの防災設備を見に行ってみましょう

東糀谷防災公園のメインである「もしもの時」に防災公園として機能する時に活躍する設備を見て回りました。

地下水汲み上げ式の仮設トイレ

手動式の井戸ポンプです
手動式の井戸ポンプです

公園の奥の方に災害時の仮設トイレシステムが装備されています。使い方を見てみると本気度が伝わってきますが、普段は全く目立たない地味な存在です。

地下水を汲み上げてトイレの水として使用できます
地下水を汲み上げてトイレの水として使用できます

地下35mの地下水をポンプで注水して災害用の仮設トイレを使用することができるのですが、10基分の用意があるとのことです。

災害時は断水すると何もできなくなるので、このようなシステムを「いつか活用する日のために」備えることはとても大切だなと感じました。

ベンチがかまどになる「かまどベンチ」

芝生広場で遊んで疲れたら座るこちらの休憩処。3つのベンチがあります。

一見みると普通のベンチです
一見みると普通のベンチです

災害時にはベンチからかまどに変身します。

上部を取り外すと鍋が置ける
上部を取り外すと鍋が置ける

おそらく、防災公園以外でもかまどベンチを設置しているところはあると思いますが、普段何気なく座るベンチの構造なんか見るわけがありません。

ですが、こういう場所でいろんな防災設備を知っておくと、他の場所で「もしもの時」に遭遇したときに知恵を生かせるかもしれないので、防災公園を地域や街に造る価値は個人的にはあると思っています。

イラスト解説で分かりやすい潮位計

過去の水災害時の潮位を知ることができます
過去の水災害時の潮位を知ることができます

大田区は昔、呑川の氾濫でとても苦しめられた歴史があります。

その経験からか、大田区の水関連の災害対策は本気を超えていると筆者は感じています。

災害は過去の経験を基に対策をしていくことは必要だと感じているので、このようにイラストで分かりやすい潮位表まで設置しているのはとても親切だなと感じました。

東糀谷防災公園は頭の片隅に防災への意識と知識を持ち帰ることができる場所です

春夏はせせらぎも流れます
春夏はせせらぎも流れます

今回、東糀谷防災公園を散策した時間は約1時間半ほどでした。

災害に対して変に不安になったり心配するのではなく、自分の住んでる街や地域がどの災害に弱いのかを知ることによって、その街での暮らしやすさをより感じることができると思います。

とは言っても、春と夏の東糀谷防災公園は緑と奇麗なお花が咲くので印象が全く違って楽しく遊べる公園です。「遊べて学べる」価値のある場所なので、ぜひ一度遊びに行ってみてくださいね!

東糀谷防災公園 施設詳細

名称:大田区立 東糀谷防災公園
所在地:東京都大田区東糀谷4-5-1
開園時間:24時間
駐車場:あり(10台)

ライター・アロマクリエイター(東京都大田区)

大田区出身・在住。いろいろな文化や伝統そして価値観が混ざり合ってモノづくり・街づくりをしているカオス・レトロ・最先端な大田区の魅力をご紹介します。

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