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『メリハリの効いた選手は一流』浦和vs新潟【山中伊知郎の素人目線2023】

浦議浦和レッズサポーター(さいたま市)

■聖地駒場で少し心配になったこと

まあ、よりによって、こんな天候の日が試合だなんて。3月、ずっと暖かい日が続いていたのにもかかわらず、今日だけはやたらと寒い。しかも雨。わざわざ1カ月の中で一番条件の悪い日をピックアップして持ってきた感じ。

私は正午過ぎまで浦和駅の近くに用事があって、それから食事をして、バスで駒場まで行こうとしたら、東口駅前のバス停はまさにパルコの方までつながるような長蛇の列。当然、駒場に向かう人達だ。こりゃ乗り切れんとすぐに判断して、歩くことにした。土曜で雨で、道は混んでて、バスも車も、思うように動かない。イライラをためないためには、この決断は大正解だったと思う。たぶんバスで行くのと歩くのと、時間はあんまり変わらない。

駒場まで  歩きもバスも  いい勝負

しかし、席の選択はまったく大正解ではなかった。ダイヤモンド会員で早く、優先的に席を選べるからと、バックスタンド一階の前から二列目の席を買ったら、屋根がないので、雨に当たり放題。これなら屋根付きの、もうちょっと後ろの席を選んでおくべきだった。買う時点じゃ、まさかこんな雨になるとは予想してなかったから。

それと気になったのは、メインスタンド、けっこう空席が目立っていたこと。試合開始1時間前に着いた時には、どうせ試合が始まる頃には埋まるだろうと考えていたのが、始まってもまだ空いたまま。バックの2階席も、少し空いていた。駒場のキャパでリーグ戦なら、どんな条件でも満席、と楽観していたのだが。結局、1万5千か・・・。

雨と寒さだけが原因なのだろうか?

(メインスタンドで目立つ空席)
(メインスタンドで目立つ空席)

■目立ったアルビレックスサポーター

ダウンジャケットの上にカッパを来て、だいぶ東側の、ほぼ最前列の席に座る。

最前列  ダウンにカッパの  重装備

(座った最前列のあたり)
(座った最前列のあたり)

駒場で困ることといえば、やはりトイレが少ない点。特にきょうみたいに冷えた日はトイレが近くなるわけで、ハーフタイムなんかは、浦和駅前のバス停に負けないくらいの列が出きるのはわかっていた。だから、スタメン発表前、前半終了ちょっと前となるべくそんなに人がいなそうなタイミングで頻繁にトイレには行っておく。

そういえば、アウエー席のアルビレックスサポは元気があったな。久々のJ1、しかもで出し快調で、試合開始1時間近く前から、ずっとハジけていた。あのはつらつ感は羨ましくさえある。サポーター席だけでは収容しきれなくて、ホームスタンド2階席にもけっこういたし。

(アルビレックスサポーター)
(アルビレックスサポーター)

試合が始まったあたりでは、だいぶ雨足は弱まったものの、レッズはいささか「湿った」状態で、対戦成績は圧倒しているバズのアルビレックスに、明らかに圧倒されていた。私の席は、ちょうど右サイドからアルビの選手がゴール前に攻めていく様子がすぐ目の前で見える位置なだけに、何度もヒヤヒヤさせられたし、やはり1点決められた。失点シーンはその弾道もはっきり見えた。

駒場って、陸上用のトラックもある割には、客席とピッチが「近い」のだ。

右サイド  予測通りの  穴があき

ただ、そこでようやく目が覚めたのか、、レッズの攻撃がだんだんスムーズになっていく。酒井の得点は、私の席から見て誰が入れたのかよくわからなかったものの、前半終了間際の、明本のゴールは、遠くからでも、その鮮やかな足の振り抜きは見事だったね。

きょうは次第に雨足がまた強くるのと比例して、レッズに勢いが戻って来たみたい。パスもよく回るようになったし。水を浴びて強くなるとは「カッパ」みたい。

本降りに  なってカッパは  ギアを上げ

■リンセンの動きが気になる・・・

さて、予想していた通りの長い列になったハーフタイムのトイレ。

で、後半は、定点観測というか、ほぼチーム全体というより、酒井の動きに注目していた。右サイド側なので、彼の動きがほぼ最前列で実に間近に見えるのだ。

動くね。攻撃のシーンでは一直線に駆け上がって行って、クロスも出すし、スローインも率先して引き受ける。守りとなると、ごくごく短時間でゴール前に戻っていく。その押し引きの様子を見ているだけで、飽きない。お笑い芸人でも歌手でも、この押し引きのうまいメリハリの効いた人間が一流だといわれるが、サッカーも同じ。こういう人達の動きには、心地よいリズムがある。

それと比較して、どうもリズムがつかみきれていないのがはっきりわかるのが、途中出場のリンセンだ。「点を取れていないFW」がどういう動きになるのか、見てると、何となくわかる。思い切りの良いメリハリがなく、どこか躊躇が見えるのだ。きっと、レッズ時代の高原も、杉本もそうだったんだろうな。そういうのって実績は関係ない。

メリハリで  動く酒井は  一級品

ようやく試合終了後は、雨はほぼ上がる。ただ、相変わらず寒い。満員のバスに乗るのもかえってキツそうなんで、だいぶ時間はかかるものの、あえて歩いて帰ることにした。こういう日は鍋物がいい、とキムチ鍋の具を買って、家で食べる。

雨と寒さの駒場は、なかなか楽じゃありませんよ。

山中伊知郎

1954年生まれ。1992年に浦和に引っ越して来て、93年のJリーグ開幕時にレッズのシーズンチケットを取得。以後31年間、ずっとシーズンチケットを持ち続け、駒場、ならびに埼スタに通う。2021年より、レッズ戦を観戦した後、「川柳」を詠むという「レッズ川柳」を始める。現在、去年一年の記事をまとめた単行本『浦和レッズ川柳2022』(飯塚書店)が好評発売中。代表を務める「ビンボーひとり出版社」山中企画では、昨年9月、お笑い系プロダクション「浅井企画」の元専務・川岸咨鴻氏の半生を追った『川岸咨鴻伝  コサキンを「3億年許さん」と叱責した男』をリリース。11月上旬には『タブレット純のローヤルレコード聖地純礼』も発売。今年4月には、漫才協会在籍30年の浅草芸人・ビックボーイズ・なべかずおが半生を振り返る『たまらんぜ! 芸人人生七転び八転び』を出す。

浦和レッズサポーター(さいたま市)

浦和レッズに関する情報をまとめたり、議論したりする『浦議』を1998年から運営しています。最近はYou Tube「浦議チャンネル」もやっています。浦議チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCAFN4-ne2gUkEl6xddW71hA

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