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『2006年とは違うチームが出来上がることへの期待』浦和vs湘南【浦和レッズ川柳試合レビュー】

浦議浦和レッズサポーター(さいたま市)

■観客数予想で気になること

家を出る前に心配だったのは雨模様と西川。雷もあるだろうと予報が出ていて、自転車で行くのは躊躇したが、とにかく雨が降る前に行っちゃえと埼スタに6時くらいに着くように家を出た。それと、西川が前の試合のショックが尾を引いていないかはちょっと心配だった。あれだけのベテランだから、まあ大丈夫だろうとは思ってたけど。

雷と  ゴールマウスが  気にかかり

なかなか雨が降らずに、きょうは曇りのままかと楽観していたスタメン発表のあたりで、ポツポツ降り出す。2万人行ったら上出来かなの予想していたら、それをちょっと下回った。ここのところ集客数は、いつもちょっと「下回る」。水曜夜なので「ソロ活」の人はやはり多い。ただ、案外、オジサン比は高くなく、年齢層は低めだった気がする。

選手入場
選手入場

レインコートを着るかどうか迷うくらいに、雨は大した降りではない。

■関根が覚醒

前半の試合内容を見ていく限り、西川は問題なさそう。というか、レッズが押してて、南側自由席とは反対側にあるゴールの方には、そんなにボールが行かない。

興梠も大久保も関根も、前線の選手は右へ左へと、動きは切れてたし、後ろからちゃんと両サイドにパスが通ってた。ベルマーレのDFが、人がいる割にモタモタしてたのもあったけど。

とはいえ、そんな状態にもかからず、なかなか点は入らない。興梠にしても1点入れたのはいいにしても、あと最低でも1~2点取れるチャンスはあったし、大久保もどこかで点を取らなきゃいけない展開。

先制点時の南ゴール裏
先制点時の南ゴール裏

やたら稲光はみえるのに、ザーッとは降らない空模様に少し似てる。もう、降るのか降らないのか、はっきりしてくれよ、だ。

ここ数試合続く決定機不足が、まだ直っていない感じ。

本来なら、もう前半だけで3-0くらいで試合決まってなきゃ。

両サイド  動きは切れても  ノーゴール

そんな、ややネガティブな一句を放つと、後半、たちまち関根が覚醒してしまった。わずかなスキに1点取られて、「西川、しっかりしろ!」と不安になった直後、関根がキレイにシュートを決めてくれて、さらにもう1点。

ようやく、前後に小刻みに動き回っていた成果が結実した。

南側から見てすぐの、自陣ゴールの西川も、ファインセーブこそないが、いつも通りの職務ははたしていた。

しかし、4点目、入ったかなというシュートがオーロラビジョンに「審議中」と出て、すぐに「得点無し」と表示された場面、あれば問題のシュートシーンを再現して見せてほしかったところだ。

関根と大久保が左右にいて真ん中に興梠、というのは、海戦でいえば駆逐艦や潜水艦とかで、魚雷を放って「かき回す」系の感じながら、これで点が取れていければ、2006年の、「戦艦ワシントン」がどんと真ん中に控えてた、みたいなのとは違う、機動力重視の優勝チームができるかもしれない。

戦艦が  なくても海戦  大勝利

全体として、勝つべくして勝った感じで、今のベルマーレには負ける気はしない。

雨はやんだかと思えば、また降り出す。これくらいの雨なら、自転車でも影響はない。

動画:アジア王者になった!浦和レッズ川柳2023【5月編】

山中伊知郎
1954年生まれ。1992年に浦和に引っ越して来て、93年のJリーグ開幕時にレッズのシーズンチケットを取得。以後30年間、ずっとシーズンチケットを持ち続け、駒場、ならびに埼スタに通う。2021年より、レッズ戦を観戦した後、「川柳」を詠むという「レッズ川柳」を始める。現在、去年一年の記事をまとめた単行本『浦和レッズ川柳2022』(飯塚書店)が好評発売中。代表を務める「ビンボーひとり出版社」山中企画では、今月、漫才協会在籍30年の浅草芸人・ビックボーイズ・なべかずおが半生を振り返る『たまらんぜ! 芸人人生七転び八転び』をリリース。夏には、テレビの夢グループCMで、石田社長の横で「社長~! 安くしてエ~!」の甘え声でお馴染の歌手・保科有里の本を出す予定。

浦和レッズサポーター(さいたま市)

浦和レッズに関する情報をまとめたり、議論したりする『浦議』を1998年から運営しています。最近はYou Tube「浦議チャンネル」もやっています。浦議チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCAFN4-ne2gUkEl6xddW71hA

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